左上から長﨑美柚、早田ひな、伊藤美誠、張本智和、松平健太、大島祐哉、平野美宇、石川佳純、丹羽孝希、水谷隼

 世界卓球2018スウェーデン(団体戦)<4月29日(日)~5月6日(日)開催・ハルムスタッド>日本代表選手団の記者会見が20日、東京都北区にある味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で開かれた。



 午前中の公開練習を終え、ステージに登場したのは男女代表各5選手。男子は世界ランク9位で日本人トップの丹羽孝希(スヴェンソン)を筆頭に水谷隼(木下グループ/11位)、張本智和(JOCエリートアカデミー/WR13)、松平健太(木下グループ/WR14)、大島祐哉(木下グループ/WR29)。女子は同ランク3位の日本のエース・石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命/WR6)、伊藤美誠(スターツSC/WR7)、早田ひな(日本生命/希望が丘高校/WR18)、そして15歳でシニア初代表入りを果たした長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園/WR81)という顔ぶれだ。

 今大会、国別ランク3位から打倒中国を掲げ世界の頂点を狙う日本男子チーム。これを引っ張るのは世界卓球出場7回を誇るベテラン水谷だ。大会に臨む意気込みを「2008年から2014年まで銅メダルだったが、前回2016年のクアラルンプール大会は銀メダル、リオ五輪でも銀メダルを取ることができた。いよいよ残った金メダルを獲得して日本に帰ってきたい」と語っている。

 一方、平均年齢18歳と若い女子チームは最年長でキャプテンの石川が、「(自分の)世界卓球出場は6大会目。チームはいい雰囲気。一丸となって金メダルを目指す」とこちらも打倒中国に向けて意気揚々。2月のチームワールドカップで初キャプテンを務め上げた経験を生かすとともに「まずはプレーで引っ張っていきたい」とエースの自覚も見せた。

 今回の日本代表メンバーは男女計10人のうち4人が世界卓球初出場。その一人で先のアジアカップ横浜大会(4月6~8日)では世界ランク1位の樊振東(中国)を破り、世界卓球での再現も期待される張本智和(JOCエリートアカデミー)は「与えられた出場機会の全てで勝つ。求められているのは結果」と力強いコメントに終始した。

 また、散髪したばかりだというヘアスタイルについて、印象を求められた隣席の伊藤が「さっぱりした感じ。カッコイイって言った方がいいですか? はい、カッコイイと思います」と言い、張本が「ありがとうございます」と返す微笑ましいやり取りもあった。他には平野、早田、長崎ら初出場の選手たちも口々にチームの優勝に貢献することを誓った。

 同会見では2018年度の新オフィシャルユニフォームもお目見えし、男子は株式会社VICTASが「今の勝者を破り、明日の勝者になる」、女子はミズノ株式会社が「栄光への光」といったデザインテーマを発表。

 日本代表選手団は23日に女子、翌24日に男子が日本を発ち、現地での事前合宿を経て大会本番に挑む。

(文=高樹ミナ)