ドミニク・ティーム(オーストリア)は4月26日、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)でヨセフ・コバリク(スロバキア)にストレートで白星を上げた。スコアは7-6(5)、6…

ドミニク・ティーム(オーストリア)は4月26日、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)でヨセフ・コバリク(スロバキア)にストレートで白星を上げた。スコアは7-6(5)、6-2、試合時間は1時間43分だった。

ティームは世界ランキングで現在は7位につけており、今大会では、第3シードだ。力強い片手バックハンドを武器にしているほか、フォア、バックとも大きなフォームから強烈なスピンボールを放つ。

また、クレーコートの大会で特に、結果を残してきたほか、「クレーに来るといい気分になる」と話すなど、同選手は土のコートを得意としている。

一方のコバリクは、本戦ドローに棄権選手が出た際に、代わりに予選で敗退した選手が出場するラッキールーザーでの出場となる。ランキングは146位だ。

ティームは得意のクレーコートでのプレーとなったものの、なかなかリードできず、試合の冒頭から、両選手がともにサービスをキープし、4ゲームまでいずれの側にも流れの傾かない展開となった。

試合が動いたのは第5ゲームで、ティームは30-0といったんリードしたが、コバリクにバックハンドからストレートに打ち込む決め球を許してブレークのピンチ。続くポイントで、アウトミスを犯してしまい、ティームがサービスゲームを落とし、リードを許した。

しかし、第1セットの均衡は簡単には崩れず、ティームが直後にブレークバックし、追いついた。さらに、第8ゲームでコバリクが、第9ゲームでゲームでティームがそれぞれブレークして、決定的な主導権はどちらにも傾かず、タイブレークで決着を付けるまでもつれた。

ティームはその中で、自身のサービスポイントはほとんど落とさず、優位に運んだ。1-1からのコバリクサーブの3ポイント目が、ティームのストロークに押されたコバリクがミスショットしたほか、ティームが6ポイント目でリターンを強打して得点。5-1でリードした。

そのまま押し切り、第1セットはティームのものになり、競り合いながらもランキングで勝る同選手が優位を築いた。

第2セットに入ると、ティームが流れをつかみ優位に試合を進めた。冒頭の第1ゲームでブレークしたほか、第5ゲームでも攻勢をかけた。

レシーブに回ったティームは、ベースラインから大きく下がった位置でのリターンから、ストロークの打ち合いを展開し、相手のミスなどで3ブレークポイント。コバリクにアウトミスが出て、ブレークをさらに手にした。

その後、ティームは1ブレークを許したものの、第7ゲームに再びブレーク。そのままリードを明け渡さず、寄り切って勝ち星を手にした。

ティームは次の試合で、ステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」でコバリクに勝利したティーム

(Photo by Alex Caparros/Getty Images)