シーズン最終盤に行われる「男子テニス Nitto ATPファイナルズ」の出場権をかけた、レース・トゥ・ロンドンにも、錦織圭(日本/日清食品)の名前が挙がり始めた。先週まで行われていた「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モン…

シーズン最終盤に行われる「男子テニス Nitto ATPファイナルズ」の出場権をかけた、レース・トゥ・ロンドンにも、錦織圭(日本/日清食品)の名前が挙がり始めた。

先週まで行われていた「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)で、錦織はラファエル・ナダル(スペイン)との決勝戦にまで進出。

試合結果は3-6、2-6と敗戦となったものの、自身初のマスターズ1000でのタイトル獲得まで、後一歩に迫るなど、錦織の活躍が光った大会になっていた。

その結果、錦織は、レース・トゥ・ロンドンのランキングで、66人抜きで、14位に浮上してきた。マスターズ1000レベルでファイナルに進出するまでに復調してきたパフォーマンスが反映した形だ。

また、今回のレース・トゥ・ロンドンでの錦織の急加速には、次々とトップランカーを下した試合もあり、その復調ぶりが見られた。

具体的には錦織は、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」の1回戦では、トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)を4-6、6-2、6-1で、準々決勝で当時ATPランキング3位だったマリン・チリッチ(クロアチア)を6-4、6(1)-7、6-3で、準決勝では当時ATPランキング4位だったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3-6、6-3、6-4で下すなど、トップ5の2人を含む実力者との試合を制している。

一方で、同大会で優勝したナダルも、故障で一時、ツアーを離脱していたものの、今回、41人を抜き去って4位につけた。怪我の不利をものともせず、上位に返り咲いた形だ。

また、5月末の「全仏オープン」に向けてクレーコートでの大会が続くことから、ナダルが得意のクレーでいい結果を出し続ければ、先頭を走るロジャー・フェデラー(スイス)らをさらに追い上げそうだ。

現在のレース・トゥ・ロンドンの順位は以下のとおりだ。◇   ◇   ◇

【4月23日付レース・トゥ・ロンドンランキング】

順位(前週) 名前(国籍) ポイント

1.(1)ロジャー・フェデラー(スイス) 3,110

2.(2)フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 2,120

3.(3)マリン・チリッチ(クロアチア) 1,650

4.(45)ラファエル・ナダル(スペイン) 1,360

5.(8)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)1,285

6.(4)チョン・ヒョン(韓国)  1,280

7.(11)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 1,165

8.(5)ジョン・イズナー(アメリカ) 1,085

9.(6)ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 1,070

10.(7)カイル・エドマンド(イギリス) 945

11.(13)ドミニク・ティーム(オーストリア) 925

12.(10)ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 905

13.(9)ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)870

14.(80)錦織圭(日本/日清食品) 835

15.(12)ファビオ・フォニーニ(イタリア) 800(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」の準決勝でA.ズベレフとの対戦でフォアを放つ錦織

(Photo by Julian Finney/Getty Images)