予想外なのか!? それとも期待通りといっていいのか!? 中日ドラゴンズの新外国人、ソイロ・アルモンテ選手の大活躍…
予想外なのか!? それとも期待通りといっていいのか!?
中日ドラゴンズの新外国人、ソイロ・アルモンテ選手の大活躍が止まらない。まだ開幕して1カ月とはいえ、セ・リーグの打率、本塁打、打点で2位につけている。なかでも打率は規定打席に達した伏兵・小林誠司(巨人)に抜かれるまで、断トツでトップを維持していた(※成績は4月24日現在)。
バスケットボールNBAのスーパースター、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)を思わせる立派なヒゲをたくわえ、ルックス的にもインパクト十分。早くもプロ野球ファンのハートをつかみ、人気も急上昇中だ。そこで、”モノ言う打撃投手”として知られ、日々の練習からアルモンテに接している中日ドラゴンズの久本祐一打撃投手に、アルモンテの素顔と魅力について聞いてみることにした。

五月人形の鍾馗(しょうき)様のようなアルモンテ
──久本さんから見て、キャンプでの印象はいかがでしたか?
久本 当初は、一緒に入団したスティーブン・モヤと同じスイッチヒッターで、2人とも力量はさほど変わらないというのが第一印象でした。しかしながら、紅白戦やオープン戦と進むにつれて、たとえばクイックモーションへの打撃の対応力などはアルモンテのほうがあると見ていました。
──日々の練習について、目立つ部分はありましたか?
久本 アルモンテがティー打撃で使用するバットにはビックリしましたね。見た目は高校球児が使用する金属バットのような感じなんですが、グリップ部分は鉄アレイの握る箇所と同じようなゴツい感触なんです。ずっしりと重厚感があるのが特徴です。おそらくは、ヘッドを走らせる感覚やイメージを養う目的で使っているのだろうと思われます。
──過去に日本でプレーした外国人打者に例えると、誰と共通しているタイプですか?
久本 うーん。誰だろう? モヤのほうはリーチが長く、むかし日本ハムに在籍していたセギノールみたいだって、すぐ頭に浮かんでくるのですが……。(少し間を置いて)アルモンテは足が少し速くなった広島カープの松山竜平ですかね。流しても飛距離が出ますし、柔らかなバッティングをするところが共通しています。なんとなく体型も似ていると思いませんか(笑)。
──なるほど。ただ、松山は外国人ではありませんが……(笑)。野球のプレー以外も含めたアルモンテ選手の魅力はどのような部分ですか?
久本 打撃に関しては専門ではないので上手には語れませんが、野球以外の部分についていえば、彼はとても紳士です。普段から落ち着きがあります。外国人のなかには成績によって気持ちが左右してしまう選手がよくいるのですが、彼の場合は常にメンタルが一定なんです。気分屋ではありません。なかなか、できるようでできない行動です。その辺りが魅力でしょうかね。
──現在、アメリカの市民権取得手続きのためにビシエド選手が一時帰国中です。その間に代役として一軍に昇格したモヤ選手が大爆発していますが、彼らの状態はいかがですか?
久本 ビシエドの調子は上向きでした。打撃内容と数字がかみ合っていないだけだったので心配ないです。モヤも二軍での活躍が認められ、日本の投手のクイックモーションにも慣れて最高の状態で昇格しました。結果は見ての通りです! このままずっとこの調子を維持してもらいたいですね。
──久本さんは”モノ言う打撃投手”としてドラゴンズが明るくなるよう、さまざまな提言もされてきましたが、今季のチームの雰囲気はどうですか?
久本 昨年と比べて、若手選手たち個々の立ち居振る舞いが変わってきましたね。チーム内での腹の探り合いや、よそよそしい感じがなくなりました。おかげさまで明るくもなりましたよ(笑)。
──久本さんから見て”松坂効果”はありましたか?
久本 大いにあります! 忘れかけていた”緊張感”を松坂大輔が呼び起こしてくれました。野手ではキャッチャーの大野奨太が来てくれたことも若い発展途上のチームに大きな影響を与えています。
残念ながら、ここ数年のドラゴンズはリーグ優勝に絡めない、CSにも出られない状況が続いております。やはりチームが強くなり、上昇するには数多く緊張感のある試合をして、場数を踏むことが不可欠です。
松坂の初登板の試合では京田陽太のミスが大きく報道されましたが、あの時は出場した選手全員が普段味わったことのない緊張感のなかでプレーしていたはずです。そういう意味でも、松坂にはできるだけ多く登板してもらいたいですね。