「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)の1日目、シングルス1回戦で杉田祐一(日本/三菱電機)とギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)が対戦。6(5)-7、6(5)-7の…

「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)の1日目、シングルス1回戦で杉田祐一(日本/三菱電機)とギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)が対戦。6(5)-7、6(5)-7のストレートで敗れ、杉田は1回戦敗退となった。試合時間は2時間27分。

両者は今回が初の対戦。最新の世界ランキングでは杉田が42位、ガルシア ロペスが69位と優位にいるが、それぞれの自己最高は36位と23位。試合は白熱したものとなった。

また、この試合の勝者は2回戦で錦織圭(日本/日清食品)と対戦することになっており、「ATP500」の舞台で日本人対決が見られるかもしれないということでも注目を集めていた。

第1セット、ガルシア ロペスに第5ゲームでブレークされた杉田はチャンスを作りたいがなかなか上手くいかない。そしてゲームカウント4-5で迎えた第10ゲームでついにブレークバックに成功し、土壇場で試合を振りだしに戻した。両者ともにキープしてタイブレークに突入し、ポイント2-5とガルシア ロペスにリードされるも、杉田はここから5-5と追い上げる。しかし、追い抜くことができずに第1セットを落としてしまった。

杉田は第1セットの第11ゲームが終わった後、トレーナーを呼び、みぞおち、右の太もも、腰の辺りを指圧してもらっていた。第11ゲームのポイント間でも少し足をひきずっていたように見えたが、その後は痛みなどを感じさせないプレーをしていた。

第2セットもガルシア ロペスに第2ゲームでブレークされ、追う展開となってしまった。そして第7ゲームでブレークバックに成功した杉田は、第8ゲームをキープすると第9ゲームもブレークし、この試合で初めてリードを奪った。しかし、第10ゲームでガルシア ロペスにブレークバックされてゲームカウント5-5とイーブンに戻されると、第2セットもタイブレークでの決着となった。第1セットと同様に1-4とリードされた杉田が4-4と追い上げていき、ついに5-4と逆転に成功する。しかし、ガルシア ロペスを前にポイントを奪えない杉田は6(5)-7で第2セットも落とし、1回戦敗退となった。

勝ったガルシア ロペスは、2回戦で第14シードで1回戦免除の錦織圭(日本/日清食品)と対戦する。杉田の敗退によって「ATP500」での日本人対決は叶わぬものとなってしまった。(テニスデイリー編集部)

※写真は1回戦敗退となった杉田祐一(「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」のときのもの)

(Photo by Kevork Djansezian/Getty Images)