ニュージーランドに遠征している日本チームのサンウルブズは4月21日、クライストチャーチのAMIスタジアムでスーパーラグビー第10節を迎え、昨季王者のクルセイダーズに挑んで後半途中まで3点差と競ったが、結局、11-33で敗れた。サンウルブズはこれで0勝8敗となった。

 サンウルブズは最初の10分間で2トライを許す不安定な立ち上がりだった。
 前半1分、ディフェンスにギャップができたところを相手SOマイク・デラニーに抜けられ、CTBライアン・クロッティにつながれ先制された。8分にはスクラムで押されて反則を犯し、ラインアウトへと移り、モールで押し込まれ連続失点。

 しかしサンウルブズは13分、敵陣深くに入ってアドバンテージをもらいテンポよく攻め続け、クルセイダーズの堅い守りを崩し、CTBマイケル・リトルが左隅にフィニッシュした。

 突然、ひょうや雨が降る悪天候となり、両チームともミスは出たが、サンウルブズは集中力を切らさなかった。
 29分、クルセイダーズがゴールに迫ったが、ゲームキャプテンを務めたFLピーター“ラピース”・ラブスカフニがブレイクダウンで絡んでピンチを脱出。35分には相手のドライビングモールを耐えた。

 5-14で折り返したサンウルブズは後半早々、SOヘイデン・パーカーがPGを決めて6点差とする。クルセイダーズが王者らしからぬミスを続けるのに対し、サンウルブズは敵陣で攻める時間が増え、50分(後半10分)にもPG成功で11-14、3点差とした。

 しかし、サンウルブズの前に出るディフェンスに苦しんでいたクルセイダーズだが、56分、巧みなハンドリングの連続でリズムをつくり、CTBクロッティが突破してトライを挙げた。
 流れを変えたクルセイダーズはさらに61分、WTBマナサ・マタエレがゴールへ駆け抜け、リードを広げる。

 サンウルブズはその後、ディフェンス、ブレイクダウンで奮闘したものの、試合終了間際にもクルセイダーズがトライを追加し、22点差でノーサイドとなった。

 サンウルブズは次週、同国のウェリントンで、今季6勝1敗と好調のハリケーンズに挑む。

■ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ コメント

 今日は雨が降っており、より高いスキルレベルが必要な試合でした。悪天候のなか、ラインアウトに関してはプレッシャーを相手にかけ、ミスを誘うことができました。今回うまく機能したので、チームは自信をつけていくことができました。試合の序盤でイージートライを取られてしまいましたが、クルセイダーズに対してプレッシャーをかけ続けることができたのは、よかった点だと思います。また、後半で自分たちのミスから隙を与えクルセイダーズに上回られた場面がありましたが、そこで自分たちが完全に崩れるのではなく、攻撃を諦めなかった点もよかったところです。
 学べるところ、反省点は必ず出てくるのですが、強いチームに対して、ミスやターンオーバーなどで簡単にボールを渡してしまうと相手に圧倒されてしまうので、自分たちでしっかりゲームをコントロールしなければいけません。チームは毎試合成長していますが、毎試合強豪が相手なので修正していかなければいけません。

■田中史朗 コメント

 雨のなかこちらの戦い方に相手がはまってくれ、前半はいい動きでした。しかし最初に簡単にトライを取られてしまったことが後に響いてきたという印象ですね。最初の5分、10分をしっかり抑え、先に得点をあげられるような展開にしなければいけないです。前半は相手もミスが多かったですが後半にしっかり修正をしてきて、こちらもいいディフェンスを続けていましたが、最終的にミスからトライを取られるという場面があり、そこはやはりクルセイダーズの方が上回っていました。
 我々はチャンスや惜しい場面があっても、そこを仕留め切れないことで逆に相手の勢いが増してしまう場面があるので、自分たちが取り切りたい時に取る、相手が取り切りたい時にはしっかりシャットダウンできるよう、意識していきたいです。