アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は4月19日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の3回戦でヤン レナード・ストルフ(ドイツ)と対戦し、勝ち星を上げた…

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は4月19日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の3回戦でヤン レナード・ストルフ(ドイツ)と対戦し、勝ち星を上げた。スコアは6-4、4-6、6-4、試合時間は2時間3分だった。

ストルフは、196cmの長身からのサービスと強烈なフォアハンドが武器。現在のランキングは61位で、ネットプレーのセンスもあるといわれる。

一方のズベレフは、次世代のNo.1候補筆頭格と目されており、長身から繰り出す高速サービスと伸びのあるフォアハンドで押し込む特徴を持つ20歳。現在のランキングは4位となっており、過去の実績ではストルフに2勝している。◇   ◇   ◇

ズベレフが第1セットで、先手をとって、試合は序盤を経過。両者とも1度ずつキープして迎えた第3ゲームのストルフのサービスで、ズベレフが、ストルフのバックハンドのサイドアウトや低いボレーのアウトミスなどで3ブレークポイント。続くポイントでも、ズベレフが、ストルフのベースラインを超えるストロークミスで、ラブゲームブレークした。

一方のストルフが同セットで巻き返すかに見えた。ストルフが第6ゲームのズベレフのサービスで、相手のネットミスなどから3ブレークポイント。さらにズベレフのバックハンドのサイドアウトで、ブレークバックし一旦は3-3のイーブンとしたが、ズベレフが直後に、リターンエースなどを繰り出し、再びブレーク。同リードは変わらず、第1セットはズベレフの手に落ちた。

一転して第2セットでは、1つのサービスキープが大きく影響した展開となった。ズベレフとストルフは1度ずつサービスゲームを守った後、連続でブレーク。4連続でお互いにブレークした後、ストルフが結果的に重要になる、第7ゲームのサービスゲームを自身のものにした。

この後のゲームでも両選手は再びブレーク合戦に。3連続でブレークし合う形が続き、結果第2セットはストルフのものになり幕を閉じた。

最終セットでは、第1、第2ゲームとズベレフもストルフもブレークしたものの、ズベレフがさらに、第5ゲームで優位に立った。左右に振り回すストロークでウィナーをものにしたほか、ストルフのミスも重なり、ズベレフが3ブレークポイント。続くポイントで、ズベレフがフォアの強打で押し込み、ストルフの返球がネット。ブレークポイントを活かして、貴重なリードを築いた。

さらに、第7ゲームでズベレフはブレークしてリードを広げた一方で、ストルフが続くゲームでブレーク。1ブレーク分のリードが縮まったものの、ズベレフは、第10ゲームの自身のサービスゲームで、苦しみながらも40-30のマッチポイントまで漕ぎ着けた。そしてチャンスに、ストルフがサイドアウト。ズベレフの白星が決まった。

ズベレフは、リシャール・ガスケ(フランス)と準々決勝で対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」3回戦のストルフとの試合でボールを追うアレクサンダー・ズベレフ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)