日本からニュージーランドへ向かったサンウルブズは4月21日、クライストチャーチのAMIスタジアムにて、スーパーラグビー22年の歴史で8回頂点に立つなど圧倒的強さを誇るクルセイダーズに挑む。昨年の初対戦では3-50と完敗しており、今回もタフ…

 日本からニュージーランドへ向かったサンウルブズは4月21日、クライストチャーチのAMIスタジアムにて、スーパーラグビー22年の歴史で8回頂点に立つなど圧倒的強さを誇るクルセイダーズに挑む。昨年の初対戦では3-50と完敗しており、今回もタフな戦いが予想される。

 HO堀江翔太、SO田村優、FB松島幸太朗は負傷のためメンバーから外れたが、ひざの故障から復活したWTB福岡堅樹がチームに戻り、先発で今季初出場となる。福岡はNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)の一員として先にニュージーランド入りし、JAPAN Aとして臨んだ先週末のハイランダーズA戦で元気な姿を披露していた。
「しっかりこのチャンスを生かしていきたいと思います」と福岡。これまで、サンウルブズのトレーニングに参加する時間が少なかったが、「スーパーラグビーの試合も観ていますし、一緒に過ごした期間は長かったので、コミュニケーションはしっかり取れると思います。去年以上の成績を残したいという気持ちが強いので、チームの勝利のために頑張りたいと思います」とコメントした。

 ハーフバックスのスターターは田中史朗&ヘイデン・パーカーのコンビ。SH田中は3月24日のチーフス戦以来、今季2度目の先発となり、主将のSH流大がベンチスタートとなるため(共同主将のNO8ヴィリー・ブリッツはNDSに参加中)、南アフリカでプレーしていた頃からスーパーラグビーの経験が豊富なFLピーター“ラピース”・ラブスカフニがゲームキャプテンを務める。
 ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチからも信頼されているラブスカフニは、「とても光栄であり、同時に重大な責任が伴うことを理解しています。私の持っているものを全て出し切りたいと思います。我々はまだ欲しい結果を得られていませんが(現在 0勝7敗)、チームは成長しています。全員がそれぞれの役割に集中し、団結してチームとして試合を成し遂げる、それがチームのマインドセットです。自分たちのプロセスに集中すれば全て実現可能です。ゆっくりですが、グループのなかでその確信が大きくなっています。結果に結び付くところまで、あともう少しで到達できると思っています」と語った。

 先週のブルーズ戦から変わった先発メンバーはほかに、HOジャバ・ブレグバゼ、WTBホセア・サウマキ、FBウィリアム・トゥポウ。
 リザーブにはNDSから合流したHO庭井祐輔が名を連ね、PR浅原拓真、LOサム・ワイクス、FL/NO8エドワード・カーク、CTB中村亮土もベンチ入りする。

1.クレイグ・ミラー(―)  2.ジャバ・ブレグバゼ(―)  3.具智元(ホンダ)  4.ジェームス・ムーア(―)  5.グラント・ハッティング(神戸製鋼)  6.徳永祥尭(東芝)  7.ラピース・ラブスカフニ(クボタ)  8.姫野和樹(トヨタ自動車)  9.田中史朗(パナソニック)  10.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)  11.福岡堅樹(パナソニック)  12.マイケル・リトル(三菱重工相模原)  13.ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ)  14.ホセア・サウマキ(キヤノン)  15.ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)

〔リザーブ〕
16.庭井祐輔(キヤノン)  17.石原慎太郎(サントリー)  18.浅原拓真(東芝)  19.サム・ワイクス(パナソニック)  20.エドワード・カーク(キヤノン)  21.流大(サントリー)  22.中村亮土(サントリー)  23.セミシ・マシレワ(近鉄)