ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と前回優勝のラファエル・ナダル(スペイン)は、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)で3回戦に進出するのに、合計で14回も…

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と前回優勝のラファエル・ナダル(スペイン)は、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)で3回戦に進出するのに、合計で14回ものマッチポイントを要した。

ジョコビッチが10回目のマッチポイントでついに、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)から奪い、7-6(2)、7-5で破った後に、ナダルは4回のマッチポイントの末、アルヤズ・ベデネ(イギリス)を6-1、6-3で破った。

第9シードのジョコビッチは最初、5-3でリードしたリターンでの2回のマッチポイントを落とし、最後のサービスゲームまで7ゲーム連続で落とした。

長時間にわたった最後のサービスゲームでは、40-0でリードしたが、ジョコビッチは、バックハンドでベースラインとサイドラインを続けて割ってしまい、最後はネットのアンフォーストエラーとなった。

チョリッチは、続くデュースでは判定をうまく覆してブレークポイントを取ったが、ジョコビッチがエースで凌いだ。ジョコビッチは次のポイントを取って6回目のマッチポイントを獲得したものの、再びバックハンドがサイドラインを割ってしまった。

その後、サービスエースで7回目のマッチポイントを獲得したが、ジョコビッチがドロップショットに対応できず、チョリッチが得点した。もう一度エースで8回目のマッチポイントとなったが、ジョコビッチの力のないフォアハンドを、チョリッチがフォアハンドで決めた。9回目はジョコビッチのバックハンドのミスショットがネットに捕まった。

チョリッチがようやくゲームをブレークして5-5に持ち込んだが、ジョコビッチはすぐにブレークバック。その後、10回目のマッチポイントとなると、チョリッチのバックハンドがベースラインを割って決着がついた。

ジョコビッチは「最後の1ポイントまでもつれた戦いだった。相当な試練だった」と語っており、次の試合で第5シードのドミニク・ティーム (オーストリア) と対戦する予定だ。

一方で、ナダルは余裕のゲームではあったものの、最後のゲームを決めるのにてこずる場面もあった。

5-3とナダルのリードで迎えたサービスゲームで、ベデネは0-40から、ナダルのマッチポイントを大胆なドロップショットで阻止したが、それもつかの間、ベデネがフォアハンドをネットにかけてしまったのだ。

第5ゲームで2つのブレークポイントをセーブしたナダルは自らの記録を伸ばす11回目の優勝を目指す。ランキング第1位のナダルはビッグサーバーのカレン・ハチャノフ (ロシア) と次の試合で対戦する。

ジョコビッチはモンテカルロで2回優勝しており、2013年の優勝ではナダルの同大会での46連勝を阻止している。両者は順調に進めば準々決勝で対戦する見通しだ。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」で勝利にガッツポーズをとるジョコビッチ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)