ドミニク・ティーム(オーストリア)は4月17日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/本選4月15~22日/クレーコート)の2回戦でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)から白星を上げた。実力者…

ドミニク・ティーム(オーストリア)は4月17日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/本選4月15~22日/クレーコート)の2回戦でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)から白星を上げた。実力者同士の、白熱した息詰まる試合をティームが制した格好で、スコアは5-7、7-5、7-5、試合時間は2時間39分だった。

ティームは、世界ランキングで現在は7位につけており、力強い片手バックハンドを武器にしているほか、フォア、バックとも大きなフォームから強烈なスピンボールを放つ。

また、クレーコートの大会で特に、結果を残してきたほか、「クレーに来るといい気分になる」と話すなど、同選手は土のコートを得意にしている。

対する、ルブレフは、ランキングでは33位ながら注目の若手で、昨年の7月には19歳で「クロアチア・オープン・ウマグ」でワールドツアーのレベルで初優勝を飾るなど、実績を示し始めているところだ。◇   ◇   ◇

同試合では、開始当初から実力者同士の激しい競り合いで展開。両者ともに、力強いストロークで打ち合い、激戦を予想させる出だしだった。

その中で第1セットでは、いずれも終盤まで自身のサービスゲームをブレークさせず、リードを許さないイーブンで、試合が推移していった一方で、11ゲーム目で流れが傾いた。

先手を取ったのは、ルブレフ。ティームがストロークの打ち合いでアウトミスをしたほか、ルブレフがベースライン付近から、深く左右に打ち分けて、優位を奪ってポイント。デュースまで持ち応えられたものの、ティームのドロップがネットにかかり再び握ったブレークポイントを獲り、そのままリターンゲームを自身のものにした。ルブレフは続くサービスゲームをキープし、第1セットを7-5で手にし、リードした。

第2セットでは、1セット目と同様に、両選手ともにキープを続けたまま終盤に入った一方で、ティームが粘りを見せた。6-5とリードして迎えたリターンで、ティームは、果敢に打ち合いルブレフの強打を凌いでルブレフにアウトミスをさせるなどし、2セットポイントを獲得。

デュースにもつれ込みはしたものの、ルブレフにもアウトミスが出て結局、ティームがブレーク。1セット目とは逆に、同選手が7-5で取り返し、イーブンに戻した。

最終セットでは、ティームが4ゲーム目で先手。ルブレフの連続の強打を凌いで、相手のミスからティームの得点となったほか、30-30の同点からルブレフがダブルフォルト。迎えたブレークポイントでティームがフォアで鋭いウィナーを放ち、ブレーク。一歩リードした。

その後、ルブレフが巻き返しを図り、第7、9ゲームで2ブレークを返したものの、ティームが再び、10ゲーム目にブレークし、すぐさま追いついた。さらに、サービスゲームをキープして6-5と自身のリードで迎えた12ゲーム目のリターンで、ティームは、ダブルフォルトからのラッキーな得点のほか、得意のバックハンドで強烈なウィナーを放つなどして、マッチポイント。ルブレフがそこでダブルフォルトを犯してしまい、試合終了となった。

ティームは3回戦で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とボルナ・チョリッチ(クロアチア)の対戦の勝者との試合に臨む予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はルブレフに勝利し、観衆に手を振るドミニク・ティーム

(Photo by Julian Finney/Getty Images)