「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の4日目、2回戦で錦織圭(日本/日清食品)がダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。7-5、6-2のストレートで錦…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の4日目、2回戦で錦織圭(日本/日清食品)がダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。7-5、6-2のストレートで錦織が勝利し、3回戦進出を決めた。試合時間は1時間40分。

両者は今回が初の対戦となる。メドベージェフは現在世界ランキング49位、198cmという長身から放たれる強烈なサーブが売りの若手選手だ。

第1セット、先にピンチが訪れたのは錦織。第2ゲーム、第4ゲームでブレークポイントを握られる。第2ゲームはなんとかキープしたものの、第4ゲームでは自身の2度にわたるダブルフォルトなどでブレークされてしまう。しかし、直後の第5ゲームでブレークバックに成功した錦織は、少しずつ調子を取り戻して軽快な動きを見せると、第11ゲームで再びブレークに成功し、リードする。続く第12ゲームもラブゲームでキープし、第1セットを先取した。

第2セットに入っても調子を上げ続ける錦織は、第1ゲームでブレークに成功すると、ここから先、メドベージェフのサービスゲームで立て続けに攻め立てる。第5ゲームはブレークまで至らなかったが、第7ゲームでは見事ブレークし、これで2つのリードを奪った。ゲームカウント5-2で迎えた第8ゲームの錦織のサービング・フォー・ザ・マッチ、なんとかして次に繋ぎたいメドベージェフは早々にネット際に出るなどの抵抗を試みるとデュースに持ち込み、錦織は第2セット初のブレークポイントを握られてしまう。しかし、ここで気持ちの折れる錦織ではなかった。最後は強烈なフォアハンドウィナーが決まって第2セットを6-2で取り、ストレートで勝利をもぎ取った。

1回戦のときはトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)のミスに乗じてポイントを重ねていった錦織だが、今回は自身のプレーでポイントを文字通り"奪う"展開となった。また、1回戦のときに右手首を気にするシーンがあったが、今回はそういったことも感じられず、復調の兆しが見て取れた。

試合後、錦織はインタビューで「1回戦に比べて攻めるプレーが良かった。1セット目は少し危ない展開だったが、しっかり粘ってプレーできたのが大きかったと思う」と試合を振り返った。また、右手首については「最高ではないが、なんとかやっています」と答えた。明日からは連戦になるが、それについては「しっかりと作戦を練って、手首の治療もして、明日も頑張りたい」と意気込みを語った。

勝利した錦織は3回戦でこの後に行われるギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)とアンドレアス・セッピ(イタリア)の勝者と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は3回戦進出、ベスト16入りを果たした錦織

(Photo by Julian Finney/Getty Images)