2大会連続で初戦敗退を喫していた元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、ようやく復調の兆しが見えた。ジョコビッチは「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日…

2大会連続で初戦敗退を喫していた元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、ようやく復調の兆しが見えた。

ジョコビッチは「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の1回戦で、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を相手に6-0、6-1とわずか56分で勝利。

ATP(男子プロテニス協会)によるとジョコビッチは試合後「今の状況下と公式戦をあまりプレーしていないということを考慮すると、良いプレーができたと思う。いい形でトーナメントに入ることができた」と話している。

ジョコビッチは、2017年は「ウィンブルドン」後に肘の状態が悪化しツアーを離脱。今年2月には軽い医療措置を受けた。その後3月に復帰しマスターズ1000の2大会に出場したものの、いずれも初戦敗退となっていた。

医療措置とその後の復帰については、「医療処置は適切で、手術を終えた時から5週間後にはコートに戻ることができていた。素晴らしかったよ」「でも、実戦には身体的にまだ十分でないのは明らかだった。だからインディアンウェルズとマイアミではコート上で本当に精神的な苦しみになった。自分はもっと良いプレーができることはわかっているのに、できなかったんだ。ただ時期尚早だった」と語っている。

今回の試合については「過去12ヶ月にプレーした試合数を考えると、良かったとは思う」「故障や手術。インディアンウェルズとマイアミでの挑戦。そして明らかに本来よりも下のレベルでのパフォーマンスに終わってしまったこと。こうしたこと全てと向き合うのは簡単ではなかった。けれど同時に、復帰に向けての気持ちと今日のようなパフォーマンスでまたプレーできるようになりたいという挑戦心がさらに高まった」と完全復活に向け、前向きな気持ちを示している。

久しぶりに圧倒的なスコアで勝利を飾ったジョコビッチは、2回戦でボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」でのジョコビッチ

(Photo by Laurent Lairys/Action Plus via Getty Images)