「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのアンディ・マレー(イギリス)を3-6 6-1 6-2 6-4で下して大…

 「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのアンディ・マレー(イギリス)を3-6 6-1 6-2 6-4で下して大会初優勝を果たした。試合時間は3時間3分。

 ジョコビッチは全仏初制覇で、男子では史上8人目となる生涯グランドスラムを達成した。また、昨年のウィンブルドンから数えるとグランドスラム4大会連続制覇となり、オープン化以降では1969年に年間グランドスラムを達成したロッド・レーバー(オーストラリア)以来となる偉業を成し遂げた。グランドスラム通算12勝は、1960年代に活躍したロイ・エマーソン(オーストラリア)に並ぶ歴代4位タイの記録となる。

 ジョコビッチとマレーは、ともに5月に誕生日を迎えた29歳。グランドスラムの決勝はこれが7度目の顔合わせだったが、ジョコビッチが2011年、13年、15年、16年の全豪オープンに続いてタイトルを獲得した。マレーは2012年全米オープンと2013年ウィンブルドンで優勝している。

 この決勝後、ふたりの対戦成績はジョコビッチの24勝10敗となった。両者は前哨戦のマドリッドとローマ(ともにATP1000/クレーコート)の決勝で対戦し、マドリッドはジョコビッチが6-2 3-6 6-3で、ローマではマレーが6-3 6-3で勝ってタイトルを分け合っていた。昨年の大会では準決勝で対戦し、ジョコビッチが6-3 6-3 5-7 5-7 6-1が4度目の決勝進出を決めていた。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)