過去2度の日本シリーズ優勝時には8連勝以上を記録 DeNAは4月7日から8連勝と快進撃を続けている。連勝が始まる前は、1勝5敗で5位だったが、現在はリーグ2連覇中の広島に0.5ゲーム差をつけて首位に立っている。 8連勝の戦績を見てみよう4/…

過去2度の日本シリーズ優勝時には8連勝以上を記録

 DeNAは4月7日から8連勝と快進撃を続けている。連勝が始まる前は、1勝5敗で5位だったが、現在はリーグ2連覇中の広島に0.5ゲーム差をつけて首位に立っている。

 8連勝の戦績を見てみよう

4/7 〇広島4―2 勝ち投手:バリオス、セーブ:山崎
4/8 〇広島5―3 勝ち投手:京山、セーブ:山崎
4/10〇巨人4―3 勝ち投手:井納、セーブ:山崎
4/11〇巨人6―3 勝ち投手:三嶋、セーブ:山崎
4/12〇巨人6―4 勝ち投手:東、セーブ:山崎
4/13〇中日6―5 勝ち投手:石田、セーブ:井納
4/14〇中日2―0 勝ち投手:バリオス、セーブ:山崎
4/15〇中日6―1 勝ち投手:京山

 5点差以上をつけての楽勝は4/15の1試合だけ。あとはセーブシチュエーションを乗り越えての連勝だ。期間中に山崎が6セーブを挙げている。2年目の新鋭・京山が2勝、バリオスも2勝。山崎が3連投になったため、4月13日は今季から救援に回っている井納がプロ入り初セーブを記録した。山崎はまだ失点なしの防御率0.00、通算7セーブでリーグトップ。京山も防御率1.10で規定投球回に達した投手の中で1位になっている。

 DeNA(横浜、大洋時代含む)が8連勝以上したのは14回目。過去の記録を振り返ろう。右端はそのシーズンの最終順位だ。

【10連勝】
・1999年7月22日?8月10日 3位
・1998年7月8日~26日(1分はさむ) 優勝
・1968年5月6日~18日(1分はさむ) 5位
・1967年6月24日~7月12日(1分はさむ) 4位
・1964年6月10日~23日 2位

【9連勝】
・2001年7月15日~8月2日 3位

【8連勝】
・2018年4月7日~ ?
・1998年6月16日~27日 優勝
・1997年7月29日~8月7日 2位
・1987年7月15日~23日 5位
・1973年5月13日~25日(1分はさむ) 5位
・1970年4月29日~5月5日 3位
・1960年6月22日~7月3日(1分はさむ) 優勝
・1952年4月24日~5月7日 4位

10連勝は過去5回あったが、優勝は1998年の1度だけ。1968年は6月に引き分けをはさんで10連勝したが、以後6連敗を2回するなど負けが込んで、首位巨人から18ゲーム差の5位に沈んだ。

 1998年は6月に8連勝、7月に引き分けをはさんで10連勝。同じシーズンに8連勝以上を2回記録したのはこの年だけだ。就任1年目の権藤博監督の采配で、38年ぶりの日本一に沸いた。

 1960年の日本シリーズ優勝時にも6月から7月に引き分けをはさんで8連勝した。三原脩監督の下、エース秋山登、中軸打者・近藤和彦などの活躍で2位巨人に4.5ゲーム差をつけ、球団創設11年目にして初優勝した。

 そもそもDeNA(横浜、大洋)は、1950年の創設以来68シーズンで2回しか優勝していない。日本シリーズに出場したのも、昨年見せた驚異の勝ち上がりを含めて3回だけ。連勝記録が優勝につながるとは断言できないところだが、投打がかみ合った粘り勝ちでの連勝は期待感を持たせる。

 白星街道がどこまで続くのか、そして今季はどんな結末を迎えるのか、注目したい。(広尾晃 / Koh Hiroo)