ニュージーランドに遠征しているジャパンA(ナショナル・デベロップメント・スコッド)は4月14日、ダニーデンのフォーサイス・バー・スタジアムでツアー初戦を迎え、スーパーラグビー経験者も多いハイランダーズA(ブレイブハーツ)と対戦して13-1…

 ニュージーランドに遠征しているジャパンA(ナショナル・デベロップメント・スコッド)は4月14日、ダニーデンのフォーサイス・バー・スタジアムでツアー初戦を迎え、スーパーラグビー経験者も多いハイランダーズA(ブレイブハーツ)と対戦して13-12で競り勝った。

 ジャパンAは前半5分、SO松田力也のPGで先制した。
 追うハイランダーズAは、12分にWTBテヴィタ・ナンブラがWTB福岡堅樹に対する危険なタックルで一発退場となり、22分にも福岡への危険なタックルでPRティレル・ロマックスがイエローカード、一時13人での戦いを強いられた。
 数的有利となったジャパンAはPGで加点したあと、33分には福岡の好走からチャンスを広げ、松田が中央を突破してトライ。
 13-0で折り返した。

 しかし、ホームで負けられないハイランダーズAは48分(後半8分)、ゴール前でPKを得ると、クイックタップから仕掛け、LOジョシュ・ディクソンのトライで流れを変える。
 55分には桜のエンブレムをつけたFLフェツアニ・ラウタイミにイエローカードが出て数的イーブンになると、ハイランダーズAはその3分後、WTBマット・ファアンガがファイブポインターとなり、1点差に詰めた。

 だが、今回の遠征はラグビーワールドカップ2019へのセレクションと位置付けられている日本の選手たちは、最後まで粘り強く奮闘。最少リードを守り切り、白星発進となった。

 堀川隆延ヘッドコーチは「勝利して喜ぶ選手たちの笑顔を見て、なんとも表現し難い嬉しさがこみあげてきた。80分間ファイトし続けた彼らを誇りに思う。この遠征に臨むにあたり、我々は『桶狭間』をスローガンに掲げ、常に先手を打つことを口にし続けてきたが、今日の試合では前半から選手一人ひとりがそれを積極的に体現してくれた。前半での攻める気持ち、それが今日の勝利のすべてだと思う」とコメント。

 ゲームキャプテンを務めたFL布巻峻介は、「最後はきつい展開だったがよく我慢できた。このツアーは3試合、本気で勝ちに来ているので、この試合に懸けて練習してきた。ゲームが久しぶりだった選手もいたので、今日で慣れて、次に良くなっていければと思う」と語った。

 第2戦は20日。オークランドのイーデンパークでブルーズAに挑む。