ジャパンラグビートップリーグのコカ・コーラレッドスパークスが4月13日、2018年度の新体制および新加入選手を発表した。 昨季はレギュラーシーズンで13戦全敗と苦しみながら総合順位決定トーナメント1回戦に勝って自動降格を回避し、三菱重工相…

 ジャパンラグビートップリーグのコカ・コーラレッドスパークスが4月13日、2018年度の新体制および新加入選手を発表した。
 昨季はレギュラーシーズンで13戦全敗と苦しみながら総合順位決定トーナメント1回戦に勝って自動降格を回避し、三菱重工相模原との入替戦で辛くも引き分け、日本最高峰リーグに残留したコカ・コーラ。指揮官に就任して2年目となるアール・バー ヘッドコーチにとっては結果を求められるシーズンとなる。
 昨季限りで引退した人物のうち4人がスタッフに就任。香月武がアシスタントコーチ(BK)となり、築城昌拓は広報・普及担当、渡辺郷はリクルート担当、有田将太はアナリストになってチームを支える。

 そして新キャプテンには、日本代表とサンウルブズでも活躍しているSO/CTBラファエレ ティモシーが就任した。サモア系ニュージーランド人のラファエレは山梨学院大出身で、2014年にコカ・コーラに加入し、今季で在籍5年目となる。2016年11月に日本代表デビューを果たして8キャップを重ね、スーパーラグビーの日本チームであるサンウルブズには昨年から加入し今年もレギュラーとして奮闘中だ。昨秋、日本国籍を取得。
 バイスキャプテンには、11年目のFL/LO桑水流裕策が新任。長く7人制日本代表としても活躍し“ミスターセブンズ”と呼ばれた桑水流は、2016年のリオデジャネイロオリンピックでもキャプテンとしてジャパンをけん引し、金メダル候補だったニュージーランドを破るなどして4位入賞という快挙を成し遂げた。無尽蔵のスタミナで身体を張り続ける闘将。15人制の日本代表としては3キャップを持つ。

 新加入選手は8人。大学最強チームの帝京大からWTB津岡翔太郎が加わり、明治大からも2人を獲得して、昨年度の大学選手権決勝で先発した元U20日本代表のPR久原綾眞と、SH三股久典が加入する。
 さらに、流通経済大出身のFL西川中、福岡大出身のFL/NO8花田広樹、専修大出身のLO西村龍馬、中京大出身のSH星野玄太、徳山大出身のSOパク・ジスもレッドスパークスの一員となる。

 そして同日、新たに退団が決まった選手も発表され、7年間在籍した元日本代表HOの有田隆平(29歳)がチームを去ることが明らかとなった。
 名門・早稲田大の主将だった有田隆平は2011年にレッドスパークス入団。日本代表で9キャップを重ね、2015年ワールドカップではバックアップメンバーのひとりだった。2016年にはサンウルブズにも選出された。
 レッドスパークスでは2016年から2季、副将を務めてリーダーシップを発揮。怪我に苦しむことも多かったが、今年1月の入替戦では先発出場で奮闘し、レッドスパークスのトップリーグ残留に貢献した。
 29歳の有田隆平は移籍して現役を続けると見られている。