優勝した桐蔭学園は2年連続2度目の優勝。写真左は、3連続トライを決めたSH小西泰聖(撮影:櫻井ひとし)

 4月8日、熊谷スポーツ文化公園・陸上競技場で全国選抜高校大会の決勝が行なわれ、桐蔭学園が大阪桐蔭を下して、選抜2度目、2年連続の優勝を決めた。

▼全国高校選抜大会・決勝▼4月8日▼熊谷陸上
桐蔭学園(神奈川) 46-26 大阪桐蔭(大阪)
(前半29-14)

 全国のブロック予選上位校ら32校が出場し、8チームが決勝トーナメントに進んだ大会の決勝は、前日7日の準決勝で流経大柏(千葉)を破った桐蔭学園、そして天理(奈良)との激戦を制した大阪桐蔭の対戦となった。

 昨年花園の準優勝校、近畿大会1位で選抜きっぷを得た大阪桐蔭は、今大会の優勝候補筆頭。この日も先制トライを挙げたが、以降前半は桐蔭学園が4連続トライで大きくリードし、桐蔭学園29-14大阪桐蔭で折り返した。

「FWがよく前に出てくれたので、スペースが空いた」とは桐蔭学園・主将のSH小西泰聖。小西は0-7から決めた連続4トライのうち、自ら3トライを挙げ勝利を手繰った。

 桐蔭学園がこの日発揮した強さは、前半に凝縮された、前に出る力。スピードよく、相手のタックルを微妙にずらしながら力強く前進し、相手ディフェンスが揃う前のスペースを、SH小西の鮮やかなランで攻略、一気にトライに結び付けるシーンが続いた。

 敗れた大阪桐蔭・綾部正史監督は「SH小西を意識し過ぎてしまった」と前半の劣勢の原因を悔やむ。パスの起点となる小西を警戒するあまり、持ち味の前に出るディフェンスができなかった。

 後半、この点を修正した大阪桐蔭は一時10点差まで差を詰めたが、最後は再び突き放された。

 優勝した桐蔭学園のSH小西主将は試合後、連覇を喜びつつも、「昨年は春に優勝できても、花園では優勝に届かなかった」と、前シーズン4強で終わった花園の悔しさを忘れていない。

「次こそ勝つため、昨年を超える努力を」(小西主将)。

 冬へと続く争いは実力伯仲の様相。高校日本一を目指す有力校は、いずれもチャレンジャーとしてそれぞれの個性を磨くことになる。各チームの成長がますます楽しみだ。(成見宏樹)