埼玉・熊谷スポーツ文化公園で開催されている「第19回全国高校選抜ラグビー大会」は4月5日、準々決勝4試合がおこなわれ、桐蔭学園(神奈川)、流通経済大学付属柏(千葉)、大阪桐蔭(大阪)、天理(奈良)が勝ってベスト4入りした。

 大会連覇を狙う桐蔭学園は、優勝争いの常連である東福岡と対戦し、40-34で熱闘を制した。桐蔭学園が東福岡に勝ったのは、2007年の全国選抜大会準決勝以来、11年ぶり。
 桐蔭学園は3-3で迎えた前半12分、HO紀伊遼平の突破からオフロードの連続、さらにテンポよく継続して敵陣深くに入り、FL渡邉誠人がゴールラインを割って先行した。15分には自陣22メートルライン付近のブレイクダウンでターンオーバーすると、ボールを手にしたFB伊藤大祐が左のショートサイドを抜け、タックラーをものともせずそのままゴールへ走り切り、リードを広げた。

 25分に東福岡のWTB井手太朗がトライを奪ったものの、ハーフタイム前にSO津田貫汰が約45メートルのPGを決めて20-10で折り返した桐蔭学園は、後半早々、FL伊藤峻祐とNO8平石颯の力走が続き、たたみかけてHO紀伊がフィニッシュ。

 17点を追う東福岡は7分、CTB原口虎太郎のトライで点差を詰めたが、桐蔭学園はその3分後、SO津田がドロップゴールを決めて流れを引き戻した。14分にはCTB江川剛人が鋭く防御網を切り裂いてリードを拡大。

 その後、東福岡は2トライを返して8点差に詰めたが、桐蔭学園は23分にブレイクダウンのターンオーバーで悪い流れを止め、26分にはSO津田が再びドロップゴールを決め、40-29とした。

 東福岡は29分に途中出場のFB高本とむがトライを挙げ食い下がったが、桐蔭学園は相手のラストアタックに耐え、最後はまたもブレイクダウンでターンオーバーしてボールを外に蹴り出し、ライバルを下した。

 その桐蔭学園と準決勝で対戦することになったのは流経大柏だ。
 準々決勝第2試合で中部大学春日丘(愛知)と対戦し、28-19で逆転勝ちした。
 流経大柏は7-12で迎えた後半7分、FB金澤春樹が中央突破で大きくゲイン、サポートしたSH諸井琉哉がゴールに持ち込み、コンバージョン成功で逆転した。

 15分に春日丘のCTB野中太陽がトライを挙げ、再びゲームはひっくり返ったが、その1分後、流経大柏はWTB當眞慶が敵陣でパスカットからファイブポインターとなり、流れを変えた。
 そして22分には流経大柏のFWがゴール前でピック&ゴーを繰り返してHO中山郁大が得点者となり、接戦を制した。

 準々決勝第3試合は近畿勢対決となり、大阪桐蔭が42-21で御所実業(奈良)に逆転勝ちした。

 前半は御所実が優勢だった。
 序盤に大阪桐蔭のFL奥井章仁が先制トライを挙げたが、17分、御所実はラインアウトからのモールドライブで一気に押し込み、得点した。20分には自陣でのターンオーバーからカウンターアタックでチャンスとなり、SOメイン平のキックパスを確保したFL石川大雅がWTB澤口飛翔につなぎ、トライ。28分にはタッチライン際を駆け上がってキックを使いゴールを目指した御所実のFB石岡玲英に対し、大阪桐蔭に反則があり、レフリーはペナルティトライを宣告した。

 しかし、ハーフタイム前にイエローカードで1人少なくなりながらもトライを挙げ、7点差に詰めて折り返した大阪桐蔭は、後半6分、ゴール前中央でPKをもらうと、タップからの速攻でトライを取り切り、同点に追いついた。
 12分には、カウンターからのキック&チェイスでCTB三島琳久がトライ挙げ、逆転する。19分にはFL奥井がパワフルにインゴールに突っ込んでリードを広げた。
 後半、御所実を0点に抑えた大阪桐蔭は、最後にWTB野村将大がチーム6トライ目を挙げ、CTB松山千大キャプテンのパーフェクトキックで締めくくった。

 第4試合も近畿勢同士がぶつかり、天理が報徳学園を36-15で下した。
 天理は前半に4連続トライで主導権を握った。
 10分、PR金山忠次がゴールに突っ込み先制すると、13分には中央のスクラムからバックス展開でCTB前川風雅が取りきった。15分にはキックしたボールが天理にとってラッキーバウンドとなり、前川が連続トライ。23分にはFB津野来真が軽快なフットワークでゴールに持ち込み、24-0とした。

 その後、報徳学園に3トライを返された天理だったが、後半20分に加点し、終盤にはCTB前川のハットトリックで突き放し、4強入りを決めた。

 準決勝は7日におこなわれ、大阪桐蔭×天理、桐蔭学園×流経大柏、という組み合わせとなった。