フリースタイルフットボール界の中でポピュラーな技と言える「クリッパーストール」。日本でもAir TechnicianのIbukiやAmaなど、クリッパーを主としたスタイルのプレーヤーが増えている。
クリッパーストールはもともと「フットバッグ」という競技の基礎技。フリースタイルフットボールの技名は、アラウンド・ザ・ワールドやミラージュなど、フットバッグの技名をそのまま採用したものが数多く存在する。
フリースタイルフットボールと切っても切れない関係にあるフットバッグだが、その競技の世界チャンピオンは、実は“フットボーラー”としても活動している。

Vasek Klouda Freestyle Football

出典:YouTube(Vasek.freestyle)

16歳でフットバッグ世界一に輝いて以後、圧倒的な実力で世界6連覇を果たしたVasek Klouda。フットバッグ史上最高のプレーヤーと称される彼は現在、フリースタイルフットボーラーとしても活動している。
チェコ出身のVasekは、母国で毎年行われるフリースタイルフットボールの世界大会「Super Ball」に、2012年、2013年と2年連続で出場した。動画ではフットバッグで培った柔らかなボールタッチを活かし、クリッパーストールやエクリップスの連続技を披露している。

フリースタイルフットボーラーの中にはダンスや体操競技の出身者もおり、ダンスであれば音楽との融合性、体操競技であれば身体の柔軟性など、出身競技の特徴をスタイルに反映させることも可能。
特にフットバッグはフリースタイルフットボールと密接な関係性があり、過去には合同の大会が開催されたこともある。今後はVasekのように、フットバッグの経験を持つフリースタイルフットボーラーが増えてくるかもしれない。

記事提供:JF3(日本フリースタイルフットボール連盟)

JF3(日本フリースタイルフットボール連盟)

日本フリースタイルフットボール界を統括し、シーンの普及・発展に寄与する団体。WFFA(世界フリースタイルフットボール協会)やAF3(アジアフリースタイルフットボール連盟)と連携しながら、今後もシーンの普及・発展に寄与していく。