明治大学野球部グラウンドから徒歩10分。2006年に野球部グラウンドが府中市に移転して以降、明大野球部は地域の人と交流をしている。その中でも選手が気軽に訪れ、お腹を満たし、特別な関係を築いてきたお店がある。東府中のそば処「萬蔵庵」である。選手と家族のような関係を築き、いつも明るい笑顔で話す店主・中野秀樹さんにお話を伺った。

 


ー選手たちが多く訪れるとお聞きしました。

今のように選手が来るようになったのは、野村祐輔(広島)の学年くらいからだね。あの代には、すごく感謝してる。試合前になると必ずうちへ来て、カツ丼か親子丼を食べていた。今でもオフになったら自主トレの時期に来てくれることもあるし、本当よくしてくれてるよ。そこから次の代、次の代へと繋がるようになった。柳裕也(中日)や星知弥(ヤクルト)もよく後輩を連れて来てくれた。現役では逢澤(4年=関西)や渡辺佳(4年=横浜)なんかも、1年生の時から上級生に連れてきてもらって、彼らが上級生になったら、後輩に紹介してくれる流れが何年も続いてる。たまに見たことがない子もいるけど、そんな子も4年間のうち1,2回は必ず来ているんじゃないかと思いますね。

ー和風で野球部のイメージがあまりない店内ですね。

普通の蕎麦屋ですよ(笑)。量も普段は一般的だけど、野球部員が来た時だけは特別に、全体的に倍にしてる(笑)。ごはんのミニも大盛にして。食べるメニューはセットが多くて、だいたい親子丼か、かつ丼セット。今は、カツカレー南蛮も人気だね。寮のご飯があるのに、せっかくうちに食事に来てくれて、それなのにお腹いっぱいになりませんでしたってなるのは嫌だから。結構食わせちゃいますね。

 

ーお店での様子はどうですか?

逢澤とか、絶対残しはしないけど、「もう無理です」っていう顔してくるよ(笑)。あいつらは店で騒ぐってことはないけど、ずっと店にいる。びっくりするくらい(笑)。別に酒飲んでるわけじゃないんだけど、多分、量が多くて食べた後動けないんだろうね(笑)。
監督もたまに来るんだけど、肉系が好きかな。選手ほどじゃないですけど、量も結構食べてくれますよ。選手は夜に来るけど、監督は昼間が多い。ほとんど鉢合わせたことないですね(笑)。柳たちの代は、今まででも本当に良く使ってくれた代でさ。お店貸し切って、自分たちの引退の時に学年会開いて今までありがとうございましたー!って。そのあと卒業までここでバイトしたやつもいたよ。



ー明治の試合は見られたりするんですか?
うん。基本的には神宮で見てるよ。大学野球の応援って、すごくいいよね。独特の雰囲気で、鳥肌が出る。いつも明治の応援席からは少し離れたところに座るんだけどさ。あくまで明治のファン目線で試合を見てる。これからも府中の街にグラウンドがある限りは応援してくつもりです。今年も頑張って欲しい。

右が通常 左が野球部専用の親子丼セット と カツカレー南蛮