「ご飯食べに来たよ、おっちゃん!おばちゃん!」。立教大学の野球部員に親しみを込めてそう呼ばれている夫婦がいる。大学内にある寮から徒歩2分。選手たち行きつけの中華料理屋・梅香軒を経営する夫婦だ。昭和41年に埼玉県志木に、立教大学野球部グラウンドが移転してから52年。チームとともに人生を歩んで来た夫婦、中保敏之さん・圭子さんにお話を聞いた。

 

ー選手たちにもお話を聞きましたが、すごく良くしてもらっていると言っていました。

そんなこと言ってたの? そんなそんな。いい子たちだねぇ(笑)。主にオープン戦のときに、お弁当を作って持って行ったりしているんだよ。オフでも寮でご飯が出ないときに、選手がたくさん来てくれるんだ。ほかのところでカツ丼食べても、梅香軒には敵わないって言ってくれる。最近はカツ丼だけじゃなくて、カツ煮をご飯山盛りにして食べたいって言われてね。カツ煮が流行ってる。選手は基本大盛りにしてあげるよ。ご飯でも麺でも。学生はお金がないからね。それにしても本当によく食べるんだよ。溝口監督も選手を連れてくるときは、お腹いっぱいになるまで食べさせてあげてる。選手はいつも食べる量に餃子を追加して、食べ過ぎで動けないって言いながら帰って行くよ(笑)。

 

ー選手たちの力の源はここでの食事なんですね。選手だけでなく、監督も常連さんなんでしょうか。

溝口監督も現役時代からお弁当を食べてるし、蒲谷助監督も学生時代から通っているよ。元監督の篠原一豊さんは、今でも年に何回か来てくれる。そういえば、長嶋茂雄さん(立教大OB)のサイン持って来てくれたこともあった。チームとは長い付き合いになってるし、本当にありがたい。そんな付き合いだから、今でもほぼ毎日グラウンドに顔を出して、練習を見ているよ。習慣になっちゃってるね(笑)。

人気の肉野菜定食と野球部限定のカツ煮

ー野球部の存在が生活の一部になっているんですね。

そうだね。昔から毎年毎年、先輩が後輩のみんなを紹介してくれてね。若い頃は選手と一緒に一晩中遊んだりして、無茶もよくしたよ(笑)。OBは未だに大学訪れたときに立ち寄ってくれてね。最近は、プロに行く選手も増えて、テレビでずっと応援してるよ。(お店の壁に飾られている、サインや記念ペナントを見ながら)野球部は優勝するとこうやってペナント作ってプレゼントしてくれる。優勝は本当いいね。17年春も優勝して、プレゼントされてうれしかったよ。

 

ーまさに”立教大学とともに”という感じですね。今年のチームも春連覇に向けて、期待できる戦力がそろっていると思います。最後にチームへ応援の言葉をお願いします。

最近は強くなってきて本当に楽しみ。

今年のチームはすごい明るくて、期待しちゃう雰囲気がある。去年の秋の悔しさがあるし、みんな必死に頑張っている。リーグ戦でも全力プレーしてくれるといいね。個人的にはお店が休みの月曜日に試合が見たい(笑)。自分も陰ながらだけど応援しています。みんなでいい思いできるといいな!