今季初登板で白星、田中将大は「アンチ・ファストボーラー」!? 今季白星発進を遂げたヤンキース田中将大投手。3月30日(日…

今季初登板で白星、田中将大は「アンチ・ファストボーラー」!?

 今季白星発進を遂げたヤンキース田中将大投手。3月30日(日本時間31日)の敵地ブルージェイズ戦で6回3安打1失点の快投で、チームを4-2の勝利に導いた。シーズン初登板を勝利で終えたのは自身4年ぶり。その日本人右腕について、米メディアが「アンチ・ファストボーラー」として注目している。 

 田中の今季初登板では2回1死からグリチャックに同点ソロを浴びたのが唯一の失点。その後、調子を上げていき、2回2死から6回まで圧巻の13打者連続アウトで締めくくった。 

 6回79球3安打8奪三振無四球1失点でマウンドを降りた田中の投球内容に注目したのは米テレビ局「CBSスポーツ」電子版だった。試合後、「超高速時代で、マサヒロ・タナカはアンチ・ファストボール投手となった」と見出しで特集した。 

 記事では「パワーヒッターとパワーピッチャー。長距離弾と90マイル後半の速球。それが現在の野球だ」とメジャーの現状を定義しつつ、田中の投球がその中で異彩を放っていることに言及。この日、8奪三振無四球を記録する中で「最もアメージングな数字は16だ。この数字は投じたファストボールの球数だ」とレポートし、この日、スライダー40球、スプリット15球を投げる一方、フォーシームなどの速球が16球だったことを紹介している。

田中は「変化球で打者を幻惑することに成功」

 田中の投球について「相手をノックアウトするスライダーとトレードマークのスプリッターを含む変化球で打者を幻惑することで成功してきた」としつつ、ファストボールについては「基本的に見せ球」と指摘。過去2年でツーシームの投球頻度が減少していることにも触れており、昨季も速球の頻度を下げた後半戦に防御率が改善したとしている。 

 また、田中の昨季のファストボールの被打率は.347で長打率.638、一方、リーグ平均では被打率.279、長打率.466だったという。そのほかにも田中は昨季リーグで3番目に多い35本塁打を許したが、うち16本が速球によるものだったこと、昨季の速球の割合が32.2パーセントで、メジャー先発投手で最低の割合だったことも紹介している。これらのことを踏まえて特集では田中を「アンチ・ファストボーラー」と評し、その投球スタイルが昨季後半戦や今季初登板の好投を支えていると分析している。 

 序盤戦で苦しんだ昨季とは異なり、好発進を切った右腕。試合後、アーロン・ブーン新監督も「成熟した優秀な投手による、とても質の高いピッチングを見ることが出来た」と高い評価を下していた。4年目を迎えた右腕が今季、どのような進化を遂げていくのか。現地メディアもその投球内容に熱視線を注いでいる。(Full-Count編集部)