今年も東京六大学に、全国から腕のある選手たちが進学を決めた。BIG6.TVでは、これからの大学4年間に心を踊らせる新入生たちに、スポットを当てる。 第1回・早稲田大学は、栃木・作新学院の54年ぶり2度目の大会制覇に貢献した俊足バッター・鈴…

今年も東京六大学に、全国から腕のある選手たちが進学を決めた。BIG6.TVでは、これからの大学4年間に心を踊らせる新入生たちに、スポットを当てる。

第1回・早稲田大学は、栃木・作新学院の54年ぶり2度目の大会制覇に貢献した俊足バッター・鈴木萌斗と、大阪桐蔭を2度目のセンバツ優勝に導いた本格右腕・徳山壮磨の2名。ともに日本一を経験しプロからも注目された二人が、東京六大学野球に加入。大舞台での経験を糧に、3年ぶりのリーグ優勝を後押しする。


 

-自己紹介とキャラを教えてください

徳山「徳山荘磨です。大阪桐蔭高校出身です。ポジションはピッチャーです。笑顔が持ち味です(笑)。あと、基本『一発芸とかやれ』と言われても大丈夫なタイプです。アピールポイントは体の柔らかさです」

 

鈴木「鈴木萌斗です。作新学院高校出身で、ポジションはセンターです。先輩の山野さんに似ていると言われて外野でいつもイジられています。アピールポイントは脚です」


 

-早稲田大学に進学した理由、六大学で対戦したい選手がいれば教えてください

徳山「3年生の春の選抜が終わってから、先生と話して決めました。プロに行きたいという気持ちもありましたが、華のある六大学の伝統のある大学で、4年間しっかりと自分のスタイルや体づくりをしてからプロに行きたいと思って進学を決めました」

 

鈴木「2年秋の神宮大会のときに高橋(広)監督に声をかけていただいて。監督や部長さんに『石井一成さん(作新学院→早稲田→日本ハム)のような先輩の後継者になれるように頑張れ』と期待してもらえたので。石井さんのようになれるように自分も早稲田で頑張ろう、と思って入りました。個人的には明治の入江(2年=作新学院)さんと戦ってみたいです。高校の時から一番可愛がってくれている先輩で、お兄ちゃんみたいに親しい関係なので」

徳山 壮磨

-甲子園を優勝していかがでしたか

徳山「決勝の9回を投げられなかったことが、悔しかったです。投げ切ってマウンドを降りたかったので。結果的には勝てたので最高に嬉しかったですけど」

 

鈴木「自分は、決勝だけ良いとこ取りみたいな感じになってしまって。優勝したという実感はなくて、不思議な、フワフワした感じでした」

 

徳山「実感、あまりないんですよね。優勝してワー!ってやっているんですけど『優勝したんかな?』みたいな。日が経っていくにつれて、周りが言ってくれて『ああ、俺らやっぱり優勝したんや~』と思い始めて」

 

鈴木「甲子園自体、一回やれることがすごい、みたいな感じなので。初戦と決勝戦でも特に変わりもなく」

 

徳山「むしろ夏の大阪大会優勝した時の方が『ああ、優勝したんだな』という感じはしました」

 

鈴木「甲子園かかっているので絶対に負けられないというプレッシャーがあったので」


 

-東京での生活は

鈴木「めっちゃ馬鹿にされます」

 

徳山「標準語やろ?」

 

鈴木「スポーツ推薦(4名)は3人が関西で自分だけ関東なので、自分が喋るといつも3人が馬鹿にしてきます」

 

徳山「(標準語は)違和感しかないです。関西の方が居心地いいですね」

 

鈴木「自分は関東の方がいいです。イントネーションがゴチャゴチャになってしまって、たまにわけわからなくなります(笑)。ずっと一緒にいるので」

鈴木萌斗

-大学4年間でやりたいことは

徳山「線が細いので体を大きくして、メンタルの部分もしっかりつくって。全体的に完成した状態でプロに行きたいです」

 

鈴木「まだまだ上があるというか。大学、社会人、プロなどの高いレベルに合わせられるような選手になれるようにやっていきたいと思います」


 

-今年の目標をお願いします

徳山「焦らずに。春秋とリーグ戦がありますが、与えられたチャンスでしっかり結果を残す。あとは、とにかく怪我をしないように一年間を乗り切りたいです」

 

鈴木「1年から春秋ベンチ入りできるよう目指しています。チャンスを与えられた時に、しっかりと活躍できるような選手になりたいと思います」


 

◇徳山 壮磨(とくやま そうま) 大阪桐蔭

1999年6月6日生まれ。右投右打。兵庫県出身。

高校3年の春の選抜では全ての試合で登板し、エースとして優勝に導く。140キロを超えるストレートが武器。2017年U-18野球ワールドカップにおいて日本代表にも選出された。

 

◇鈴木 萌斗(すずき もえと) 作新学院

1999年6月17日生まれ。右投左打。栃木県出身。

50m5.9秒という足の速さが武器。2年夏の甲子園決勝戦で途中出場すると、3得点を記録し、全国制覇に貢献する。3年の春の選抜では1試合3盗塁を記録した。