大会運営のサポートにあたっていた神奈川県協会スタッフに笑顔がこぼれた。
 4月1日におこなわれた『Y.C.&A.C. JAPAN SEVENS』のコンソレーション(敗者復活戦)で神奈川県選抜が優勝したからだ。
 初戦の日本IBMビッグブルー戦に14-28で敗れたものの、コンソレーション初戦で延長戦を制して(青学大に33-28)調子を上げた。同準決勝で中大に38-22と勝ち、決勝で日大に36-26と快勝した。

 国体出場を目指すチームだ。小吹祐介監督が指導するようになって3年目。今秋の福井国体出場を目指している。
 同監督はセブンズ日本代表選手として活躍し、2005年のワールドカップ・セブンズに出場した実績を持つ人。リコーを引退したのち、自身も1シーズン神奈川県選抜でプレーした後、現職に就いた。
 一昨年は岩手国体に出場するも、昨年は本大会を逃した。だから今年は燃えている。

 以前は夏のブロック大会(国体予選)前の活動だけだったが、各選手が所属するチームがオフのこの時期も集まり、Y.C.&A.C.大会にも出場して強化することになった。
 同監督は今大会の勝因を「相手チームの方が体が大きい中で、セブンズらしい戦い方で勝とう、と。キックオフを工夫し、ボールを保持し続け、ディフェンスで粘る。そのイメージで戦った結果」と話した。

 活躍が目立ったのは関本圭汰(三菱重工相模原)だ。力強い走りで何度も防御を突破。トライも重ねた。
 鶴留竜(神奈川Bullsharks)も決勝で2トライと持ち前のスピードを見せた。2月に来日したシドニー大学クラブの一員としてプレーした高倉和希もよく声を出し、ゲームをコントロールした。
 神奈川県内に住んでいるか、働いている選手たち。試合を重ねるごとに結束を高めた。

 2017-2018年シーズン限りでリコーブラックラムズを引退した山藤史也の姿もあった。川崎市在住。会社の先輩でもある小吹監督に誘われてプレーした。
 シーズンを終えて体を動かしていなかったが、3月21日に川崎でおこなわれたセブンズ大会に県選抜メンバーとして参加。思うように動けず、トレーニングを積んでこの日を迎えた。
 現役時代はなかなか時間を取れなかったため、引退後は家族との時間を大切にしたいと思い、のんびりした日々を過ごしていた。本格参戦はまだ思案中。「きょうは妻が子どもと一緒に実家に遊びに戻っていたので参加しました」と笑う。
 Y.C.&A.C.大会には、日体大4年時にコンソレーションで優勝した想い出がある。今回の優勝で、国体を目指す意欲は高まるだろうか。