フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の12日目、男子シングルス準々決勝。 雨による非常に短い中断のあと、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は最後の3ゲームを取り、6年連続の全仏オ…

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の12日目、男子シングルス準々決勝。

 雨による非常に短い中断のあと、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は最後の3ゲームを取り、6年連続の全仏オープン準決勝進出を決めた。

 キャリア・グランドスラム(キャリアの間にすべての4大大会タイトルを獲る)を果たすため、ロラン・ギャロスでの初タイトルを目指すジョコビッチは、第7シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)を6-3 7-5 6-3のストレートで下した。

 それはジョコビッチにとって、グランドスラムにおける30回目の準決勝だ。オープン化以降で、彼よりも多くの準決勝を経験しているのは、39回のロジャー・フェデラー(スイス)、31回のジミー・コナーズ(アメリカ)だけである。

 もしもジョコビッチが全仏オープンで優勝すれば、4つのグランドスラムを連続で獲得するグランドスラム(2015年ウィンブルドン、全米オープン、2016年全豪オープン)達成になる。さらに、年間『グランドスラム』(同一年に4大大会を連続ですべて獲得する)を成し遂げるチャンスをつかむことにもなる。 年間グランドスラムは、1969年のロッド・レーバー以来、男子では誰も達成することのできていない偉業だ。

【男子シングルス・年間グランドスラム達成】

1938年 ドン・バッジ(アメリカ)1962、69年 ロッド・レーバー(オーストラリア) 【女子シングルス・年間グランドスラム達成】

1953年 モーリーン・コノリー(アメリカ)1970年 マーガレット・スミス・コート(オーストラリア) 1988年 シュテフィ・グラフ(ドイツ) 

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