ダニエル・コリンズ(アメリカ)のお気に入りプレーヤーは、本人が覚えている限りでは、ずっとビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)だった。ただ、明らかに、コリンズは自分のアイドルとの対戦の際、夢中になってはいなかった。コリンズは、プロとしてのキャリ…

ダニエル・コリンズ(アメリカ)のお気に入りプレーヤーは、本人が覚えている限りでは、ずっとビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)だった。ただ、明らかに、コリンズは自分のアイドルとの対戦の際、夢中になってはいなかった。

コリンズは、プロとしてのキャリアで最大の勝利を得た。「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/3月20~3月31日/ハードコート)の準々決勝で第8シードのウイリアムズに6-2、6-3で勝ち、衝撃を与えたのだ。

コリンズは、キー・ビスケーンでの本戦に出場するために、2度の予選で勝利しなければならなかったが、今度は準決勝で第6シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)と対戦する。

「ロッカールームで初めてビーナスを見た時、叫びそうになりました。これまでの人生でずっと彼女に憧れてきたからです。彼女はずっと大好きなプレーヤーでした。これはすごく特別な瞬間で、まさにそのことを理解しようとしているところです」と、コリンズは語った。

「全ての断片をつなぎ合わせて、ようやく理解し始めているところです」と、バージニアでの2014年、2016年NCAA(全米大学体育協会)チャンピオンでもある同選手は語った。

コリンズは試合の舞台で非常にくつろいだ様子だったが、キー・ビスケーンの大会で予選通過者がこれほど落ち着いていたことはかつてない。ほとんどトラブルに合わず、その夜は自信に満ちたガッツポーズをすることもあまりなく、それぞれのセットでチャンスを切り開いて、コリンズの憧れの選手の1人であり、24歳のコリンズの人生とほぼ同じ期間プロの試合をプレーしてきたウイリアムズをブレークし流れをつかんだ。

大学を経てプロへという比較的珍しい道を歩んだコリンズは、今では、おそらく最も驚異的なマイアミ・チャンピオンになる可能性があり、推移を見守る必要がありそうだ。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は準々決勝でビーナス・ウイリアムズからポイントを奪いガッツポーズをとるダニエル・コリンズ

(Photo by Michael Reaves/Getty Images)