卓球ドイツオープン<ブレーメン 3月20日(火)~25日(日)>女子ダブルスで優勝し帰国したばかりの伊藤美誠(スターツSC)が27日、都内ホテルで「平成29年度全日本卓球選手権 大会報告と感謝の会」(主催:スターツコーポレーション株式会社)と題した三冠祝賀会に艶やかな振袖姿で登場した。



 女子シングルスおよびダブルス、混合ミックスで念願の全日本選手権を制してから約2カ月半。快挙達成後も試合続きだった伊藤はこの晴れの日まで自身の偉業を振り返らないようにしてきたというが、ドイツオープン女子ダブルス優勝の報告も兼ねて「皆さんにいい報告ができて嬉しい」と開口一番。

 身にまとった艶やかな振袖については、「なかなか着ることがないので最初は少し苦しかったけれど、慣れてきてすごくいい気分。落ち着いた赤を選んだ。今年18歳になるので落ち着いた18歳になりたい」とも話した。

 また、ステージ上では世界卓球のキャスターでおなじみの福澤朗さんとのトークショーも。2歳の終わりに母・美乃りさんの指導で卓球を始めてから今日に至るまでを振り返り、「時には夜中の2時まで練習することもあった。ずっと付きっきりで練習を見てくれたお母さんに感謝している。全日本三冠はいいプレゼントになったけれど、もっといいプレゼントがしたい。(それはずばり)オリンピックの金メダル」と母への思いも口にした。

 さらに伊藤と親交やゆかりのある著名人も多数出席した中、サプライズゲストとして人気女性ボーカルユニットの"リトグリ"ことLittle Glee Monsterやタレントのはるな愛さんらが登場。伊藤がカラオケの十八番だというリトグリの「だから、ひとりじゃない」をアカペラで披露する場面もあった。



 この盛大な祝賀会には卓球界をはじめ、経済界などから約130人が出席。喜びと感謝の気持ちを胸にした伊藤は約1カ月後に控えた大一番「世界卓球2018スウェーデン」<4月29日~5月6日/ハルムスタッド>での活躍を誓った。今後は練習拠点である大阪で調整を行い、4月10日からは日本代表合宿に入る。

(文=高樹ミナ)