ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は日本時間3月28日、「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/3月20日~3月31日/ハードコート)のシングルス準々決勝で、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対戦した。スコアは7-5、6-3、試合時間…

ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は日本時間3月28日、「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/3月20日~3月31日/ハードコート)のシングルス準々決勝で、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対戦した。スコアは7-5、6-3、試合時間は1時間36分だった。

アザレンカは、2012、2013年の「全豪オープン」チャンピオンで元世界No.1。183cmの大きな体格を感じさせず、鋭く自分の身体を使いこなせるフィジカルも持っている。しかし2016年12月に出産したことや、その後子供の父親との養育権の争いがあり、ツアーへの出場が限られていたため、現在のランキングは186位。

一方のプリスコバは、スマートなスイングから伸びのあるボールを放ち、強力なサービスをもっており、エース数452本は17年のNo.1。現在のランキングでは、6位につけており、今大会でも第5シードにつけている。◇   ◇   ◇

試合は、アザレンカが出だしからリード。第1ゲームのプリスコバのサービスでいきなりブレークポイントのチャンスが、アザレンカに訪れた。アザレンカはこのチャンスに、バックサイドでコート中央へリターン。プリスコバが返球をアウトさせてしまい、ブレークとなり、アザレンカが1ブレークアップのリードでゲームに入った。

しかしで、第1セットは一方的な展開では終わらず、プリスコバも食い下がる。第7ゲームで再びブレークされたものの、第8、10ゲームで、深く打ち込むストロークや左右への打ち分けでポイントを重ねると、アザレンカがサービスゲームを落とす形になった。

ただ、巻き返しはここまでで、アザレンカは、第11ゲームに3度、デュースを繰り返す長いゲームを制して、再三のブレーク。第1セットを自身のものにした。

第2セットに入るとさらに、試合は白熱。アザレンカもプリスコバも、お互いにブレークし、主導権を奪い合う展開となった。第1ゲームのプリスコバのサービスから、5ゲーム連続でブレークが続く結果となり、アザレンカが1ブレークアップのリードをつかんで、中盤に推移していった。

さらに、5-3のアザレンカリードで迎えた第9ゲームに、いったんマッチポイントを逃した後、デュースにもつれ込むと、アザレンカが再びマッチポイント。続くポイントで、同選手はリターンをきっちり返球すると、プリスコバのアウトミスを誘い、勝利を決定付けた。

アザレンカは続く準決勝で、スローン・スティーブンス(アメリカ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はカロリーナ・プリスコバ(左)と試合後に握手するビクトリア・アザレンカ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)