2018プロ野球順位予想~セ・リーグ編 プロ野球の2018年シーズンがいよいよ開幕する。セ・リーグは広島のリーグ3連…

2018プロ野球順位予想~セ・リーグ編

 プロ野球の2018年シーズンがいよいよ開幕する。セ・リーグは広島のリーグ3連覇に注目が集まるが、昨年シーズン3位からクライマックス・シリーズを勝ち上がり日本シリーズに進出したDeNAも虎視眈々と20年ぶりの優勝を狙い、阪神、巨人も”復権”に向け戦力を整えてきた。また、ヤクルトはコーチ陣を一新し、中日は”松坂フィーバー”に沸くなど、見どころ満載。はたして優勝を手にするのはどのチームなのか。解説者7人に今シーズンのセ・リーグを占ってもらった。



20年ぶりリーグ制覇を目指すDeNAの主砲・筒香嘉智

◎山﨑武司氏

1位:広島
2位:DeNA
3位:巨人
4位:阪神
5位:中日
6位:ヤクルト

 リーグ3連覇を目指す広島が、投打のバランスで頭ひとつ抜けている印象があります。特に攻撃陣は、西川龍馬、坂倉将吾、美間優槻といった若手も成長してきていますし、昨年以上に戦力の厚みを感じます。その一方で投手陣はやや不安がありますが、攻撃陣がカバーしてくれると思います。

 DeNAを2位にしたのは、昨年の日本シリーズの経験があったからです。敗れはしましたが、あの戦いぶりは自信になったと思います。キャンプを見ましたが、「今年こそリーグ優勝して日本シリーズに出るんだ」という強い意欲を感じましたし、もうワンランク上のチームになるような気がしています。

 巨人は上原浩治が帰ってきてブルペンが充実しました。勝ちパターンが確立されると、戦い方がすごく楽になります。攻撃力もゲレーロが加わり、岡本和真もやりそうな雰囲気がある。昨年のような大型連敗はさすがになさそうだし、常に上位争いをしてくるだけの戦力だと思います。

 阪神は若手も育っていますが、依然、ベテラン頼みの図式は解消されていません。若手が中心となってチームを引っ張っていければ優勝争いに絡んでくると思いますが、現時点でそこまで求めるのは厳しいかなと……。

 中日、ヤクルトは上の4チームと比べると、やや戦力的に乏しい感じがします。中日は、投手陣はある程度計算できると思うのですが、攻撃力が弱い。逆にヤクルトは、攻撃力だけならセ・リーグでも上位だと思いますが、投手力が弱すぎる。それでこの順位にさせてもらいました。

◎齊藤明雄氏

1位:DeNA
2位:広島
3位:阪神
4位:巨人
5位:ヤクルト
6位:中日

 ウィーランド、今永昇太、濱口遥大の3人が開幕に間に合わないということですが、彼らが戻ってくれば、先発投手陣の層の厚さはセ・リーグでナンバーワンだと思います。リリーフ陣も井納翔一が加わり、厚みを増した。あとは打線が機動力をからめて得点できるか。そういった意味で、大和の加入は大きいと思います。彼がベイスターズ打線に機動力をもたらしてくれれば、20年ぶりの優勝もあると思います。

 広島は3連覇してもおかしくない戦力がありますが、投手力がDeNAに比べるとやや劣る。それに、広島はDeNAには相性が悪い。おそらく、この2チームは終盤まで優勝を争うと思いますが、直接対決での差が大きく影響するかもしれないということで、この順位にしました。

 3位争いも難しいねぇ(笑)。阪神を3位にしましたが、新外国人のロサリオがさっぱりだと4位も十分にありえます。巨人にも同じことが言えますが、ゲレーロが活躍するかしないかで大きく順位が変わってくる。若手の成長度の差で阪神を3位にしましたが、オープン戦で好調だった岡本和真がシーズンでも爆発すれば、巨人も優勝争いに絡んでくるかもしれません。

 ヤクルトはコーチ陣を一新し、キャンプでも猛練習していたので期待したいのですが、投手陣の顔ぶれが読めません。先発ローテーション、勝ちパターンのリリーフが確立できれば面白いと思いますが、劇的に変わるのは厳しいかな……。

 中日は外国人頼みのところがあって、予想しにくいですよね。今年は思い切って、若手を育てる1年にしてもいいと思います。ピッチャーは小笠原慎之介や柳裕也といったドラフト上位選手が戦力になっていますから、あとは野手ですよね。チームの顔になるような選手を育てることが急務だと思います。

◎岩村明憲氏

1位:広島
2位:阪神
3位:DeNA
4位:ヤクルト
5位:巨人
6位:中日

 キャンプを見て、いちばん充実した練習をしていたのが広島でした。リーグ2連覇中ですが、選手に浮かれた様子はなく、常に競争しているような雰囲気を感じました。練習とはいえ、試合をしているような緊張感がある。これはソフトバンクにも感じたことですが、こういう空気をつくれるチームは強い。90年代のヤクルトのような印象を受けました。今の広島は、セ・リーグのなかで”チーム力”という点で抜けた存在になりつつあります。

 2位は、打線の厚みとリリーフ陣の充実度で阪神にしました。金本(知憲)監督になってから若手が着実に育っていますし、注目は新外国人のロサリオです。彼が1年間、4番に座ってくれると福留孝介や鳥谷敬、糸井嘉男といったベテランも生きてくる。ロサリオがどこまでやれるかは未知数ですが、キャンプ、オープン戦を見た印象では体が前に突っ込まないですし、大きくバッティングが崩れるとは考えにくい。日本の配球に慣れてくればかなりやってくれると思います。

 DeNAは2位の可能性もありますが、ウィーランド、今永昇太、濱口遥大が開幕に間に合わない。この影響がどう出るか……ですね。とはいえ、若手の投手陣も育っていますし、リリーフ陣も安定している。そこまで大きな戦力ダウンにはならないと思います。もともと攻撃陣は破壊力がありますし、2年目の細川成也の成長も楽しみです。チーム力は確実にアップしているので、いい戦いをすると思います。

 下位の3チームについては、本当に難しいです。打線の迫力でヤクルトを4位にしましたが、投手陣がどこまで踏ん張れるか。山田哲人も昨年のようなことはないと思いますし、青木宣親が戻ってきたことも大きい。巨人もゲレーロが入って得点力は増すと思いますが、ヤクルトほどの怖さを感じません。それでこの順位にしました。中日はいいチームになりつつありますが、上位争いをするのは来年以降かなと……。ただ、松坂大輔だけは本当に頑張ってほしい。ここで終わるような投手ではないと思いますし、絶対に復活すると信じています。

◎野村弘樹氏

1位:広島
2位:DeNA
3位:巨人
4位:阪神
5位:ヤクルト
6位:中日

 今年の広島はやや投手陣に不安はありますが、2年目の高橋昂也が急成長していますし、ジョンソンの調子もいい。そこまで急激に落ち込む不安はないと思います。なにより、広島は野手陣が充実しており、攻撃力は間違いなくリーグトップだと思います。鈴木誠也やエルドレッドといった長打力のあるバッターもいますが、私は広島の”走力”こそが最大の武器であり、これが他球団との差になっている気がします。

 2位から4位までは本当にわかりません(笑)。とりあえず投手力を考えて、この順位にしました。DeNAは昨年2ケタを挙げたウィーランド、今永昇太、濱口遥大の3人がケガにより開幕からいませんが、そこまで長期化しないだろうと聞きました。それに今季から井納翔一に7回を任せるなど、リリーフ強化に余念がない。しっかりとした勝ちパターンが完成すれば、優勝のチャンスもあります。

 巨人はマイコラスの抜けた穴が痛い。菅野智之、田口麗斗に続く3番手以降が不確定です。山口俊や野上亮磨など名前は挙がりますが、シーズンに入ってみないとわからない部分がある。そこに一抹の不安を感じます。

 阪神は4位にしましたが、藤浪晋太郎次第だと思っています。彼が1年間ローテーションを守って、2ケタ勝利を挙げることができれば、もっと上にいくと思います。年齢的にも藤浪がチームのエースになってもらわないと……。攻撃陣に関しては、若い力も出てきていますし、新外国人のロサリオも活躍しそうな雰囲気がプンプンします。得点力アップは見込めますし、何度も言いますが藤浪がすべてと言っても過言ではないと思います。

 ヤクルト、中日も投打がかみ合えば上位争いもできると思いますが、現状から判断すると選手層が薄いですよね。主力選手にケガ人が出ると、代わりの選手がいない。143試合を戦うとなると厳しいと言わざるをえません。

◎建山義紀氏

1位:広島
2位:阪神
3位:DeNA
4位:巨人
5位:ヤクルト
6位:中日

 今年のセ・リーグは混戦になると思います。戦力的には広島が充実していると思うのですが、リリーフ陣の登板過多が心配です。ジャクソン、中崎翔太が昨年までのような投球ができるのか不安はありますし、新たな戦力に期待したいですよね。それでもこの順位にしたのは、経験と攻撃陣による点を取るうまさです。ノーヒットで1点が取れる野球ができるのは、セ・リーグでは広島ぐらいじゃないでしょうか。最後までもつれると思いますが、ちょっとの差で広島が抜け出すかなと……。

 阪神も広島同様、リリーフ陣の疲れが心配ですが、ロサリオが入ったことで得点力は確実にアップすると思います。そうなると、先発陣もある程度引っ張れますし、リリーフの負担も軽減できるはず。才木浩人などの若い投手も育ってきていますし、ルーキーの高橋遥人の評判もいい。投手陣の計算が立てば、広島に匹敵するだけの戦力は整っていると思います。

 DeNAについては、2位はおろか、優勝の可能性も秘めています。ただ、開幕から先発投手陣が揃っていないのが気になります。開幕から大きく出遅れることになれば厳しいでしょうが、自分たちの戦い方を知っているチームですので、そこまで大崩れすることはないと思います。

 巨人は、オープン戦で好調だった岡本和真を筆頭に若い選手が台頭しはじめています。あとは彼らを高橋(由伸)監督がどう起用するかでしょうね。多少、結果が出なくても辛抱強く使い続けることができるか。手腕を問われる1年になるでしょう。若い力が出てくれば、チーム力は上がりますので、十分上位を狙えると思います。

 ヤクルトは、攻撃力はありますが投手陣が安定していません。シーズンを戦うには厳しい布陣ですね。中日は核となる選手が出てこないと厳しい。生え抜きで、チームの顔となる選手が出てくれば、雰囲気も変わってくるはずです。小笠原慎之介など、若い生え抜き選手の活躍に期待したいですね。

◎西山秀二氏

1位:阪神
2位:広島
3位:巨人
4位:DeNA
5位:ヤクルト
6位:中日

 これまでの阪神は、シーズン終盤までいい戦いをするけど、最後の詰めのところで失速する印象がありましたが、それをどこまで払拭できるかでしょうね。ただ、金本(知憲)監督になって3年目、若手も着実に育ってきていますし、チームが戦う集団になりつつあると感じています。金本監督もうまい選手よりも強い選手を起用していますし、そうした部分も含め、チームは変わりつつあるのかなと思いますね。

 広島に関しては、普段通りの野球ができれば3連覇すると思います。ただ、今年は先発、リリーフともに不安要素が大きい。昨年15勝の薮田和樹はオープン戦で結果を残せず、野村祐輔も万全の仕上がりとは言いづらい。リリーフ陣も、昨年の中盤あたりから勢いにかげりが見えてきた印象があります。投手陣の不安を攻撃陣がどこまでカバーできるかでしょうね。

 昨年4位の巨人ですが、なんだかんだ言っても戦力は整っています。マイコラスが抜けましたが、今年は山口俊がやってくれそうですし、打線でいえばゲレーロが加入した。昨年よりも間違いなく上積みがあります。

 昨年、日本シリーズでソフトバンク相手に健闘したDeNAを上位に推す方は多いと思いますし、実際、戦力的にもそれだけの力はあると思います。ただ、私のなかでは勢いで戦っているように思えてなりません。143試合を戦ったときに勝ち抜けるだけの力はまだないと……。それでこの順位にしました。

 ヤクルト、中日については、厳しい言い方になりますが、今の選手層で上位争いをするのは難しいと思います。ただ、両チームとも今はチームを再生している段階ですので、とにかく将来の主力となる選手を育ててほしいですよね。

◎小田幸平氏

1位:広島
2位:DeNA
3位:巨人
4位:阪神
5位:中日
6位:ヤクルト

 広島が頭ひとつリードしているように感じます。一番の理由は戦力の充実。田中広輔、菊池涼介、丸佳浩の「タナキクマル」をはじめ、鈴木誠也など若い選手がレギュラーとして不動の地位を築いており、投手陣のタレントも豊富に揃っています。彼らの活躍で2年連続リーグ制覇を成し遂げたわけですから、チームが低迷することは考えづらい。

 その広島の対抗馬となりえるとすれば、DeNAが最有力候補です。昨年、3位ながらクライマックス・シリーズで阪神、広島を破り日本シリーズに進出した実績はもちろんですし、広島同様、レギュラーには若い選手が多い。今年、優勝するためには、石田健大、今永昇太、濱口遥大ら若手左腕の活躍も絶対条件です。

 巨人は、中日から獲得したゲレーロが昨年以上の結果を残さないと、上位進出は厳しいと感じます。投手陣もマイコラスの穴がそう簡単に埋まるとも思えない。上原(浩治)さんがメジャーリーグから復帰、澤村(拓一)も復活を期しており、野手でも広島・田中の弟である俊太、捕手の岸田(行倫)、大城(卓三)のルーキーが1年目から頑張ってくれれば、将来的に面白いチームになるのではと思っています。

 阪神はベテラン選手が多いとはいえ、昨年の結果を見る限り力は健在ですし、そこに期待の新外国人のロサリオが爆発すれば勝てる。オープン戦は絶不調でしたが、シーズンでは優勝も不可能ではないと思います。

 中日とヤクルトを下位に予想したのは、単純に戦力の問題です。前述の4チームと比べると、それほど著しく向上しているようには感じなかったからです。

 ただ、ヤクルトは最も浮上を期待しているチームです。明確な補強といえば、青木宣親くらいですが、オープン戦では彼を4番に起用していたことが面白い。長打を打てる選手ではありませんが、バットコントロールは健在なので「つなぎの4番」として機能すれば得点能力が上がるはずです。

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