フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)は6月1日、大会11日目が終了し、女子ドローのボトムハーフ準決勝の顔合わせが決まった。 準々決勝は2試合が行われ、第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が、世界ラン…

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)は6月1日、大会11日目が終了し、女子ドローのボトムハーフ準決勝の顔合わせが決まった。

 準々決勝は2試合が行われ、第4シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が、世界ランク108位のシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)の快進撃を7-5 6-3で止めた。もう一試合は、2011年全米オープン優勝者のサマンサ・ストーサー(アメリカ)が、世界ランク102位のツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)を6-4 7-6(6)で退けた。これによりムグルッサとストーサーが準決勝で対戦することが決まった。  そして、もともと月曜日に予定されていた4回戦がこの水曜日に行われ、第9シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は敗れ、彼女の妹で第1シードのセレナは勝利を収めた。

 気温16度ほどの肌寒い中、ビーナスは、冬にふさわしいようなファスナー付きのグレーのコートを着てウォームアップしていた。彼女は第8シードのティメア・バシンスキー(スイス)に2-6 4-6で敗れたが、2ゲームを先取したあと、8ゲームを連続で落とす試合内容だった。

 10年ぶりの全仏オープン準々決勝進出を賭けた戦いは、もう一歩、力が足りなかったようだ。

 ビーナスは、あるポイントでは滑って膝をつくなどの動きで、ウィナーは6本だけ。反対にアンフォーストエラーは24本おかした。

 「最初の何ゲームかでは彼女がミスをおかして」とウイリアムは言った。「最後の12ゲームでは、私がすべてのミスをおかしたのよ」。  バシンスキーは、第15シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を7-6(4) 6-3で下し、グランドスラム大会で初の準々決勝進出を決めた、世界ランク58位のキキ・バーテンズ(オランダ)と対戦する。  ディフェンディング・チャンピオンのセレナは4回戦で、第18シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-1 6-1で倒して準々決勝に進んだ。セレナは、グランドスラム大会優勝歴21回を誇り、対するスビトリーナは1年前のこの大会で初めてグランドスラムの準々決勝に進出した21歳だ。そのふたりの試合はセレナの圧倒的勝利だった。

 セレナは準々決勝で、ノーシードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)と対戦する。「もちろん、彼女は最強のプレーヤーよ」とプティンセバ。「伝説的偉人に間違いないわ」。

【女子シングルス準々決勝】※[ ]数字はシード順位

セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)[1] vs ユリア・プティンセバ(カザフスタン)

キキ・バーテンズ(オランダ)vs ティメア・バシンスキー(スイス)[8]

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○ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)[4] 7-5 6-3 ●シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)

○サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[21] 6-4 7-6(6) ●ツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)

【女子シングルス4回戦】

○セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)[1] 6-1 6-1 ●エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)[18]

○ユリア・プティンセバ(カザフスタン)7-5 7-5 ●カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)[12]

○キキ・バーテンズ(オランダ)7-6(4) 6-3 ●マディソン・キーズ[15]

○ティメア・バシンスキー(スイス)[8] 6-2 6-4 ●ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)[9]

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○シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)6-3 6-4 ●イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)[25]

○ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)[4] 6-3 6-4 ●スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)[13]

○サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[21] 7-6(0) 6-3 ●シモナ・ハレプ(ルーマニア)[6]

○ツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)2-6 6-3 6-3 ●アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)[2]

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