アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は日本時間3月27日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)でダビド・フェレール(スペイン)との3回戦で、接戦を制して次戦…

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は日本時間3月27日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)でダビド・フェレール(スペイン)との3回戦で、接戦を制して次戦に駒を進めた。ファイナルセットまでもつれ込む白熱したゲームとなり、スコアは 2-6、6-2、6-4、試合時間は1時間49分だった。

ズベレフは、次世代の№1候補筆頭格と目されており、長身から繰り出す高速サービスと伸びのあるフォアハンドで押し込む特徴を持つ20歳。ランキングでは5位に入っており、現在までの調子で進化を続ければナンバーワンになる可能性を指摘する声もある。

一方のフェレールは、35歳の35位、キャリア最高順位は3位だ。強靭なスタミナと、安定したメンタルを背景にした勝負強さを武器にポジショニングの巧みさとミスの少ないストローク力でプレーするスタイルだ。◇   ◇   ◇

試合では、序盤からフェレールが流れをつかんだ。第2ゲームのズベレフのサービスゲームで、フェレールは、ストロークの打ち合いから、ネットを取ってボレーで決めるポイントなどで先行。いきなり2ブレークポイントを握った。

ズベレフは、深いストロークをうち、フェレールのネットミスにより1ポイントを挽回したものの、痛恨のダブルフォルトでブレークを献上。フェレールに1ブレークアップのリードを許す形になった。

その後、第1セットでは、お互いにサービスをキープし、フェレールが5-2とリードして、セット奪取まであと1ゲームに迫った。その際に、ズベレフは、アウトミスを重ねるなどし2ブレークポイントのピンチとなると、守りきれずにブレーク。フェレールが1セット目を、6-2で取得した。

他方で、2セット目に入ると、ズベレフが巻き返しを図り、明け渡した勢いを止めにかかる。1ゲーム目から、フェレールと打ち合ってポイントを重ねると、ズベレフはドロップショットに素早く反応してフェレールの脇を抜く、技ありのショットなどでブレーク。

続く自身のサービスをブレークされたものの、第3ゲームで再び、リターンがコードボールとなりフェレールのコートに入るラッキーなポイントもあり、ズベレフが再び1ブレークのリードをつかんだ。

第2セットはそのままズベレフのリードで推移し、同選手は7ゲーム目のフェレールのサービスを再び、ブレーク。直後の自身のサービスゲームをキープして、ズベレフが、スコアをイーブンに戻した。

勝敗を分ける第3セット、ズベレフは出だしからリード。フェレールのサービスに対して、ストロークの打ち合いに応じると、フェレールにミスが出て。2ブレークポイントのチャンスが、ズベレフに転がり込んだ。

その中でズベレフは、ネットミスを1度犯してしまったものの、続くポイントでフェレールのミスからブレーク。貴重な1ブレークのリードを手にした。他方でズベレフのリードとなりはしたものの、フェレールは粘りを見せ、4ゲーム目にブレーク。ファイナルセットでのスコアをイーブンに戻し、勝敗の行方はまたわからなくなった。

結局、ズベレフは9ゲーム目のリターンで再び流れを得る形になった。30-0とフェレールがリードしてゲームを進めたものの、ズベレフは逆に、バックハンドでの打ち合いを制したり、フェレールのネットミスなどからデュースに持ち込んだ。

いったんフェレールのアドバンテージとなったが、ズベレフがブレークポイントを握ると、フェレールがダブルフォルト。大きすぎるブレークを明け渡す格好となった。

最後はズベレフが、サービング・フォー・ザ・マッチを難なく締めくくり、勝利を決めた。

ズベレフは次の試合でニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」のフェレール戦でのアレクサンダー・ズベレフ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)