男子決勝はノーシード同士の対決になった。準決勝で相生学院(兵庫)を破った法政二(神奈川)と、名古屋(愛知)に勝利した四日市工(三重)である。S1、D1、S2の3面展開で試合はスタートした。最も早く第1セットを取ったのは、四日市工のD1。しか…

男子決勝はノーシード同士の対決になった。準決勝で相生学院(兵庫)を破った法政二(神奈川)と、名古屋(愛知)に勝利した四日市工(三重)である。

S1、D1、S2の3面展開で試合はスタートした。最も早く第1セットを取ったのは、四日市工のD1。しかし、第2セットで終わらせたいという思いが強くなってリズムを崩し、ファイナルへともつれてしまう。その間に、四日市工のS1の町田晴がストレートで勝利を挙げた。昨日の準決勝では負けているが、夜に先生や仲間に励まされて、心身ともに良い状態でコートに入れたのだ。徳丸真史監督も「あんなプレーは見たことがない」というほどの出来だった。

D1では四日市工の大田空が、第2セットでは自分が引いていたと感じ、ファイナルは「切り替えて自分のテニスをしていこう」と決め、パートナーの永井大貴にも「打っていきます」と宣言。有言実行で攻撃的なテニスを貫き始めた。永井も自分のサービスゲームでのピンチを凌ぎ、勢いに乗ってファイナル7-5で四日市工に2勝目をもたらした。

S2の副田温斗は、最初は固くなってショットが入らず1セットダウンするが、第2セットでブレークできたことで冷静になり、自分のプレーができるようになってきた。ファイナルでは、相手のプレーを見ながらネットに出る回数を増やすなど、相手に挽回の機会を与えず、D1が勝利した数分後に、四日市工の優勝を決めた。

「本当にうれしいです」という言葉が、どの選手からも聞かれた。四日市工にとって最大の目標は今年地元で開催されるインターハイである。そこに向けて全員で頑張ってきた成果が、予想よりも早く全国選抜優勝という結果で報われたのだ。喜びと同時に、選手たちが声を揃えていたのは、「インターハイでの優勝」である。

◇四日市工(三重) 3-0 法政二(神奈川)

日程

団体戦 3月21日~25日

個人戦 3月22日~23日(予選)

    3月24日~26日(本戦)

会場は博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート

※天候等により日程が変わる場合があります。(©スマッシュ)

※写真は四日市工のメンバーも表彰された閉会式

(©スマッシュ)