「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)の2回戦で錦織圭(日本/日清食品)とジョン・ミルマン(オーストラリア)が対戦。錦織は7-6(4)、4-6、6-3のフル…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)の2回戦で錦織圭(日本/日清食品)とジョン・ミルマン(オーストラリア)が対戦。錦織は7-6(4)、4-6、6-3のフルセットで勝利し、3回戦進出を決めた。試合時間は2時間51分。

錦織は、先週行われた「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」の初戦を、咳が止まらず体調不良のために棄権した。約1ヶ月振りの実戦復帰となったが、まだ完治はしていないようでその症状も気になるところだった。両者が過去に対戦したのは「リオデジャネイロ五輪テニス競技」の2回戦の時のみで、錦織の1勝0敗。世界ランキング96位で同じ28歳の相手にどんなプレーを見せるか注目を集めた。◇   ◇   ◇

第1セット、錦織は久しぶりの試合ということもあってかプレーに固さが見られ、ファーストサーブの入りが悪く、キープに苦労する。一時2-5とリードされ、ミルマンのサービング・フォー・ザ・セットでセットポイントを握られるが、ネット際の攻防を制し、ブレークに成功。リズムが良くなってきた錦織は巻き返し、タイブレークに持ち込むと、7-6(4)で第1セットを先取する。

このままのリズムで試合を決めたい錦織だが、第2セットは出だしの第1ゲームでつまづきブレークを許す。その後第4ゲームでブレークバックするも、すぐさまミルマンがブレークしリード。第2セットは4-6で落とし、勝負は第3セットへもつれ込んだ。

錦織は体調不良明け、ミルマンは予選から勝ち上がってきたため既に今大会4試合目ということもあり、第3セットは両者とも疲労の色が見られた。それでも錦織は彼らしいラリーの形や、意表を突く得意のドロップショットを織り交ぜ、遂に第6ゲームで先にブレークを果たすと、そのまま6-3で勝利。

今回の試合は2時間51分と、1月の復帰以降で最も長い試合時間となった。それでも怪我をした手首に影響を及ぼすことなく戦い切り、勝利をもぎ取った。

勝利した錦織は、3回戦で「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」で優勝したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真はフルセットの末に勝利した錦織

(Photo by Mike Frey/Getty Images)