フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)の11日目、女子シングルス4回戦。 第8シードのティメア・バシンスキー(スイス)はコート上では容赦ないが、てんとう虫にまで、それはおよばないようだ。 バシンスキーは4回戦…

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)の11日目、女子シングルス4回戦。

 第8シードのティメア・バシンスキー(スイス)はコート上では容赦ないが、てんとう虫にまで、それはおよばないようだ。

 バシンスキーは4回戦で第9シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を6-2 6-4で下して準々決勝に進出した。彼女は今大会で、まだ1セットも落としていない。そのバシンスキーにとって幸運のお守りとなっているのがてんとう虫で、好感を持っているという。

 彼女は練習中にボールの上にてんとう虫がいるのを見つけ、その写真を撮ってソーシャルネットワークに流した。ほかにも、彼女は試合中にてんとう虫を見つけ、それをコートの外に出している。踏みつぶされる危険から救い出したのだとか。

 「踏みつぶす理由などないわ。(試合中にコートに入ってくる)虫や動物には、ものすごく注意しなければいけない、と言っているわけじゃない。でも、それがうるさいからって、哀れな虫を殺す必要はないでしょう」と、彼女はビーナスを倒したあとに言った。

 「ちょっと脇のほうに押し出してやればいいだけよ。さあ、あっちへ行きなさいって。それが可愛そうなてんとう虫への私の気持ちだったの」。(C)AP