フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)は6月1日が大会11日目。連日の雨のため、スケジュールが大きく乱れた大会はこの日、男女4回戦と一部準々決勝が行われている。 第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は…

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)は6月1日が大会11日目。連日の雨のため、スケジュールが大きく乱れた大会はこの日、男女4回戦と一部準々決勝が行われている。

 第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は雨で中断し、日をまたがって行われた試合を、最小限のトラブルにとどめ、勝利で締めくくった。全仏オープンの初タイトルを狙う彼が、まさに望んでいた通りのことだった。

 連続で4つのグランドスラム大会で優勝することを目指し、唯一獲っていない全仏タイトルが欲しいジョコビッチは、水曜日に第14シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を3-6 6-4 6-1 7-5で下した。

 火曜日の時点では第3セット4-1まで終えて中断、順延となった試合を、水曜日に再開したあとは71分で試合を終えた。再開後は最初の2ゲームをジョコビッチが取って、セットを終えるのに必要とした時間は、わずか7分だった。  試合後のジョコビッチはコート上で、ボールボーイに絡んで囁き、自分と一緒に観客に向かってお辞儀をさせた。それからインタビュアーの元選手、ファブリス・サントーロ(フランス)が渡してきた黄色いレインハットをかぶり、フィリップ・シャトリエ・コートに笑みをもたらした。  雨の影響でスケジュールはタイトになっている。ジョコビッチは木曜日もコートに立つことになり、2日連続の試合となった。次の準々決勝の相手は、第8シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)だ。ベルディヒは同日、第11シードのダビド・フェレール(スペイン)を6-3 7-5 6-3のストレートで下している。(C)AP