ラファエル・ナダル(スペイン)が、全仏オープンでも棄権の理由となった手首の故障のため、ウィンブルドンの前哨戦であるAEGON選手権(ATP500/グラスコート)への出場を取り消した。 グランドスラム優勝14回のナダルは6月1日の水曜日に…

 ラファエル・ナダル(スペイン)が、全仏オープンでも棄権の理由となった手首の故障のため、ウィンブルドンの前哨戦であるAEGON選手権(ATP500/グラスコート)への出場を取り消した。

 グランドスラム優勝14回のナダルは6月1日の水曜日に、大会出場を取りやめることを決めた。ナダルは2008年に初優勝しており、そののち最初のウィンブルドン・タイトルを獲得している。

 AEGON選手権は、6月13日からイギリス・ロンドンのクイーンズクラブで始まる。

 ナダルは全仏オープン一週目に突然、彼が9度の優勝を遂げた、彼の庭とも言えるロラン・ギャロスでもうプレーを続けられないと発表した。彼の利き手である左手首には青いサポーターが巻かれていた。

 ナダルは予定された3回戦の一日前に記者会見を行い、手首に痛み止めの注射をして1、2回戦に勝ったが、これ以上プレーを続けるには痛みが強すぎると話した。

 ナダルの故障は手首の腱鞘炎だが、手術が必要だとは思っておらず、6月27日から始まるウィンブルドンには出場できるはず、とも言っている。

 ナダルはウィンブルドンで5度にわたって決勝に進出し、2008年と2010年にタイトルを獲得。2006、2007、2011年には準優勝していた。

 しかしそれ以降に、彼がウィンブルドンの4回戦以上に勝ち進んだのは、2014年の一度だけとなっている。2013年は1回戦負け、2012年と2015年は2回戦で敗退していた。(C)AP