日本代表とテストマッチ2試合をおこなうため6月に来日するスコットランド代表のスコッドは、ほとんどが今年の欧州6か国対抗戦でプレーした強力メンバーであることは先月報じたが、その後、数人の負傷者が出て、追加招集があった。 昨年のワールドカップ…

 日本代表とテストマッチ2試合をおこなうため6月に来日するスコットランド代表のスコッドは、ほとんどが今年の欧州6か国対抗戦でプレーした強力メンバーであることは先月報じたが、その後、数人の負傷者が出て、追加招集があった。

 昨年のワールドカップで日本戦と準々決勝を含む4試合で先発したSOフィン・ラッセルは、所属するグラスゴー・ウォーリアーズの試合(プロ12準決勝)で頭を負傷して遠征不可となったため、スコットランドラグビー協会は先週末、スーパーラグビーのストーマーズ(南アフリカ)でプレーしているCTBヒュー・ジョーンズを追加招集すると発表した。

 22歳のジョーンズはスコットランドのエディンバラ出身。高校卒業後、南アフリカへ渡り、ケープタウン大学で学びながらアマチュアクラブでラグビーを続け、20歳のときにウェスタン・プロヴィンスとプロ契約を結んだ。プロ選手になるつもりで南アへ渡ったわけではなかったが、才能を開花してストーマーズに昇格し、昨年の開幕戦でスーパーラグビーデビューを果たしている。今年は現在のところ、6試合に出場。来日するスコットランド代表スコッドで唯一のノンキャッププレーヤーだが、日本でデビューする可能性は十分ある。

 ほかには、ワールドカップメンバーのWTBティム・ヴィサーも来日予定だったが、所属するハリクインズの欧州チャレンジカップ決勝でひざを負傷し、代わりに、104キャップの35歳WTBショーン・ラモント(2007、2011、2015年のワールドカップ出場)が日本へ来る。

 グラスゴーのCTBアレックス・ダンバーもプロ12でひざを痛め、代役として、ワールドカップの日本戦で先発したエディンバラのCTBマット・スコットが招集されている。

 昨秋のワールドカップで活躍し、ワールドラグビーの年間最優秀新人賞にノミネートされたCTBマーク・ベネットは、リオ五輪に出場する7人制イギリス代表の候補に入ったため、最初から日本遠征スコッドには入っていなかった。

 スコットランド代表は6月6日から国内でミニキャンプをおこない、11日に日本へ向けて出発予定。そして、18日に愛知・豊田スタジアムで日本代表と第1戦をおこない、第2戦は25日、東京・味の素スタジアムで激突する。

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