9年ぶり、5回目の出場となった東陵(宮城)は、ほとんどが高校からテニスを始めたメンバーだ。試合結果としては、広陵(広島)に0-5で敗退となったが、どんなに劣勢でも諦めずにボールを追いかける姿、そしてダブルスでパートナーと笑顔で励まし合う姿は…

9年ぶり、5回目の出場となった東陵(宮城)は、ほとんどが高校からテニスを始めたメンバーだ。試合結果としては、広陵(広島)に0-5で敗退となったが、どんなに劣勢でも諦めずにボールを追いかける姿、そしてダブルスでパートナーと笑顔で励まし合う姿は、雨の空を吹き飛ばすかのようだった。

D1で競ったものの5-7で敗退した遠藤葵は、「勝つことで後につなげることはできなかったのですが、東陵の持ち味である、粘りや明るさは発揮できたかと思います」と、振り返る。

チーム全体のモットーは「道険笑歩の氣合いのテニス」。険しい道(困難)も笑って歩くということだ。来年度は、女子寮ができることにより、10人以上の新入生の入部が決まっている。寮生活を送りながらテニスに打ち込むメンバー、そして自宅から通うメンバーが合わさっての新しい道険笑歩の始まりだ。

千田貴子監督は「ただテニスをすればいいわけではなく、人として成長し、それがテニスの結果につながっていくことが重要」というビジョンを持つ。そしてキャプテンの佐藤未羽は「今回全国に出場して、自分たちではやっていたつもりでも、まだだと思うことがたくさんありました。だからこの経験を生かしてもっともっと頑張って、またここで戦いたいです!」と気持ちを引き締める。

また来年、たくさんの元気と笑顔とともに、この選抜に戻ってきてほしい。

◇東陵(宮城) 0-5 広陵(広島)

団体戦 3月21日~25日

個人戦 3月22日~23日(予選)

    3月24日~26日(本戦)

会場は博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート

※天候等により日程が変わる場合があります。(©スマッシュ)

※写真は気温もかなり下がり寒い雨の中9年ぶりの全国選抜出場を果たした東陵

(©スマッシュ)