「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)で土曜日、ロジャー・フェデラー(スイス)が接戦の末にボルナ・チョリッチ(クロアチア)を5-7、6-4…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)で土曜日、ロジャー・フェデラー(スイス)が接戦の末にボルナ・チョリッチ(クロアチア)を5-7、6-4、6-4で下し、シーズン開幕からの連勝記録をキャリアベストとなる17連勝にするとともに決勝進出を決め、自身の記録となる6度目のタイトル獲得に近づいた。

ロッド・レーバー(オーストラリア)やピート・サンプラス(アメリカ)を含む熱心なファンに見守られながら、フェデラーは出足の遅さを挽回した。5-7、2-4とリードされたところから、この試合で初めてチョリッチのサービスゲームをブレークし、第2セットの最後の4ゲームを連取した。

第3セットは5度のブレークがあった。フェデラーは4-3と後れを取ったものの、2度のデュースを経てブレークすると、最後の3ゲームを連取して勝利し、2時間20分に及んだ苦闘に終止符を打った。

マッチポイントでは、チョリッチのクロスコートのフォアがアウトのコールを受けた。チョリッチはこのコールにチャレンジしたが、ビデオ判定ではボールはわずかにサイドラインを割っていた。

フェデラーがこれほど快調なシーズンのスタートを切ったのは、シーズン開始直後から16連勝を挙げ、最終的に92勝5敗という成績を収めた2006年以来となる。

フェデラーにとっては珍しい午前11時の試合開始だった。ATPツアーによると、フェデラーがこれほど早い時間に試合をするのは2006年以来だという。そしてそのことは、コートの至るところにミスショットを放ち、第2セット後半までチョリッチのサービスゲームをブレークできなかったフェデラーのプレーに表れていた。

「目が覚めたばかりだった」とフェデラーはコート上でのインタビューで語った。「今日は早かった。9時15分にパスタを食べた。うまかった」

観客は、第1セットを奪われて第2セットも0-2とリードされたフェデラーからより良いショットを引き出そうとするかのように、大きな拍手や掛け声でフェデラーを励ました。

「ボールを生かし続けるのに少々苦労した。ボルナはすごく安定していたし、深くて厳しいショットを打っていた」とフェデラーは語った。

21歳のチョリッチにとっては、初めてのATPマスターズ1000の準決勝だった。36歳にして再び世界ランク1位に君臨しているフェデラーは、マスターズ1000のタイトルを27度獲得している。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真はチョリッチを破ったフェデラー

(AP Photo/Mark J. Terrill)