テニスにおける不正を調査する機関、テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)は5月末日、疑惑を呼ぶ賭けパターンを見せていたとされる今年の全豪オープン・ミックスダブルスの試合を調査した結果、八百長が行われたことを示す証拠は見つからなかった…

 テニスにおける不正を調査する機関、テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)は5月末日、疑惑を呼ぶ賭けパターンを見せていたとされる今年の全豪オープン・ミックスダブルスの試合を調査した結果、八百長が行われたことを示す証拠は見つからなかったと発表した。

 TIUのスポークスマン、マーク・ハミルトンからE-mailで送られた声明は、「この試合に関与したプレーヤーたちに対し、さらなる調査・措置が行われることはない」としている。

 問題の試合は、ルーカシュ・クボト(ポーランド)とアンドレア・フラバチコバ(チェコ)のペアがダビド・マレーロ(スペイン)とララ・アロアバレーナ(スペイン)のペアを下していた。

 声明文はまた、「TIUの調査は単に不正を根こそぎにするだけでなく、証拠のない憶測の対象となったプレーヤーをサポートするものでもある」と言い添えている。

 このTIUの調査結果を最初に報じたのは、ウォールストリート・ジャーナルだった。

 1月の全豪オープンの間、テニスの統括団体は八百長の証拠となり得るものを無視している、とするBBCとバズフィード・ニュースによる報道のあと、テニス界は監視下に置かれていた。(C)AP