一塁走者を刺す強烈な牽制を披露、元巨人マイコラスにも頼もしすぎる存在

 2020年限りでの現役引退を表明しているカージナルスのヤディアー・モリーナ捕手が、オープン戦から抜群の存在感を発揮している。16日(日本時間17日)のマーリンズ戦では2本塁打を含む4打数4安打に加え、強烈な牽制で一塁走者を刺す場面も。MLB公式サイトもツイッターでこのプレーの動画を紹介した。圧倒的な支配力を誇る名捕手は、巨人から移籍したマイルズ・マイコラス投手にとっても心強い存在だ。

 モリーナには少しの隙も見せることはできない。この日は、チーム再建を進めるマーリンズに移籍してきた31歳、スコット・バンスライク外野手が餌食となった。

 カージナルスの2点リードで迎えた8回。2死一塁の場面でピッチャーのレオンが、初球ボールの後に一塁に牽制球を送る。バンスライクは、しっかりと戻ったが、ここで安心してはいけなかった。あらためてレオンがセットポジションから2球目を投じようとすると、モリーナが一塁方向を一瞬だけ見る。そして、内角へのスライダーにバッターが空振りした瞬間、捕球したモリーナがあっという間に一塁へ送球。小さいモーションとは思えない強烈な牽制球でバンスライクを完璧に刺し、悠然とダグアウトへと引き揚げた。

 オフに、現在の契約が満了となる2020年限りで現役引退する意向を明かし、迎える新たなシーズン。オープン戦はここまで13試合で打率.314、3本塁打、9打点と打撃好調だ。当然ながら、守備では圧倒的な存在感を発揮。メジャーNO1ともいえる頭脳的なリード、強肩、巧みなフレーミング、そして何よりも試合を掌握する支配力に洞察力、リーダーシップ…。一時期は肩の衰えを指摘する声もあったが、総合力で見れば、やはり未だに「メジャーNO1捕手」と言えるだろう。

 この日、カージナルスは別々の球場でオープン戦2試合を行ったため、ナショナルズ戦に先発して5回3安打無失点と好投したマイコラスの女房役はケリーが務めた。ただ、レギュラーシーズンでは当然、モリーナがマスクを被ることになる。日本で投球の幅を広げ、4年ぶりにメジャーのマウンドに上がる右腕にとって、これほど心強い存在はない。

 昨年はプレーオフ進出を逃した“常勝”カージナルス。モリーナが牽引し、2011年以来の世界一を目指すことになる。(Full-Count編集部)