「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~18日/ハードコート)で、ダリア・カサキナ(ロシア)が、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)との準々決勝で勝利した。「全豪オープン」での優勝経験もある強豪からの白星となり、ス…

「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~18日/ハードコート)で、ダリア・カサキナ(ロシア)が、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)との準々決勝で勝利した。「全豪オープン」での優勝経験もある強豪からの白星となり、スコアは6-0、6-2の快勝で、試合時間は58分のスピード決着だった。

カサキナは、順調に成長を遂げている期待の若手のひとりで、ランキングでは19位。今大会では、カテリーナ・シニアコバ(チェコ)、スローン・スティーブンス(アメリカ)、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)らビッグネームを次々と打ち破って勝ち上がってきた。

一方のケルバーは、2016年に「全豪オープン」と「全米オープン」で優勝した経験を持つほか、ランキングでも10位とトップ10に入る実力の持ち主だ。

カサキナは、得意のトップスピンのフォアハンドを武器に、ケルバーに対して、優位を築く。ほかにも、ケルバーのコースをついたストロークに対しても、片手のバックハンドでの返球が鋭いアングルショットをするなど、カサキナが順調にポイントを重ねた。

一方のケルバーは、「遅いコートで、得意なコートではありませんでした。多くの簡単なミスをしましたし、結局、自分の日ではなかったのです。私と私の試合にとって、彼女は難しい相手です」と話した。

また、カサキナは「試合で見せたプレーは練習でもしているプレーで、本当に落ち着いてプレーできました」と話した。同選手はこれで、スティーブンス、ウォズニアッキ、ケルバーと、グランドスラムでの優勝経験を持つ選手を次々と破って準決勝に進んだ格好だ。

続く試合でカサキナは、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はアンジェリック・ケルバーとの準々決勝でバックハンドを放つダリア・カサキナ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)