「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~18日/ハードコート)の準々決勝で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)とカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)が対戦した。スコアは6-3、6-2、試合時間は1時間11分だった…

「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月7~18日/ハードコート)の準々決勝で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)とカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)が対戦した。スコアは6-3、6-2、試合時間は1時間11分だった。

ウイリアムズは、20年以上のキャリアを誇る大ベテランの元女王で、カムバック後も37歳にしてなお放つショットはパワフルで、サービスの威力も抜群の、ランキング8位だ。

一方のスアレス ナバロは、豊富な運動量とパワフルな片手打ちバックハンドを武器にしており、ランキングは27位となっている。

試合では序盤から緊張感のある推移となった。ウイリアムズとスアレス ナバロはともに、デュースに持ち込むなど競り合う場面も見せたものの、第1セットの中盤まではお互いにブレークできない格好となった。

しかし、6ゲーム目で、ウイリアムズが、スアレス ナバロのストロークの打ち合いでのアウトミスなどから15-40の2ブレークポイント。同チャンスをウイリアムズは、スアレス ナバロのアウトミスでブレークにつなげると、自身のサービスゲームでは付け入る隙を与えなかった。

結局、同ブレークを生かして、第1セットはウイリアムズが6-3で取得することになった。

第2セットではウイリアムズが終始優位に展開した。1ゲーム目のウイリアムズのリターンゲームでは、スアレス ナバロが最初のサービスゲームをキープできずに、1ブレークされる格好となった。他方で、同選手は、すぐさまブレークバックして、スコアをイーブンに戻した。

しかし、次に先行したのはウイリアムズで、2-2となった後、畳み掛ける。5ゲーム目のリターンで、スアレス ナバロのサービスをブレークすると、次のサービスゲームでも粘りを見せた。3ブレークポイントを握られたものの、盛り返してデュースに持ち込むと、ウイリアムズがキープ。リードを確かなものにした。

ウイリアムズは続くリターンでも、スアレス ナバロのサービスを崩し、ブレーク。サービング・フォー・ザ・セットとなった8ゲーム目でも、ブレークポイントを握らせずにキープし、同選手が勝利を決めた。

ウイリアムズは次戦で、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)を準々決勝で破ったダリア・カサキナ(ロシア)と対戦する予定だ。

カサキナは20歳ながら、ケルバー以外にも、カテリーナ・シニアコバ(チェコ)、スローン・スティーブンス(アメリカ)、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)らビッグネームを次々と打ち破って勝ち上がってきている。(テニスデイリー編集部)

※写真はスアレス ナバロに快勝したビーナス・ウイリアムズ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)