フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の10日目は、前日の降雨の影響で順延となった女子シングルス4回戦が行われる。 ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、これまでに出場した全仏オープンの最初の1…

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の10日目は、前日の降雨の影響で順延となった女子シングルス4回戦が行われる。

 ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、これまでに出場した全仏オープンの最初の10回のうちの5回で――2002年の決勝を含め――最低でも準々決勝に進出していた。彼女がロラン・ギャロスで長く過ごした、もっとも最近の大会は2006年まで遡る。もしも彼女が世界ランキング8位のティメア・バシンスキー(スイス)に勝てば、10年ぶりに全仏のクレーコートで、ベスト8入りを果たすことになるのだ。  「私はパリが大好きなの。だから、もうちょっと長くここで過ごすための、いい言い訳じゃない、そうでしょ?」とビーナスはジョークを言った。

 「いいプレーを続けたいわ。言うまでもなく、それぞれの選手がラウンドを進むごとに、よりよいプレーをするようになる。だから何においても当然のことなんてない」  ビーナスは1997年に、ティーンエイジャーで最初の全仏オープンをプレーした。その20年近くあと、36歳の誕生日まであと数日と迫った彼女は、このレベルのプレーヤーとしては最年長となった。  これまでにウィンブルドンで5回、全米オープンで2回と、グランドスラム大会で7回のシングルス優勝を遂げているが、近年はロラン・ギャロスとはあまり縁がなかった。彼女の全仏オープンは2011年大会の出場はなく、2012年から15年までは、1、2回戦で敗れている。  それでも、これはビーナスにとってグランドスラム44回目の4回戦になる(これまでの4回戦43試合の戦績は35勝8敗)。対する26歳のバシンスキ―にとっては、これはまだ3回目の4回戦だ。  ウイリアムスは、だいぶ前のこととはいえ、バシンスキーと対戦した2度の試合にどちらもストレートセットで勝っている。一度は2014年全米オープンで、もう一度は2008年北京オリンピックだ。

 一年前のこの大会で、バシンスキーは初めてグランドスラムの準決勝にたどり着いたが、そこでビーナスの妹セレナに敗れていた。

 「明らかに、彼女はここでは自信を持っているわ。私は以前に彼女とプレーしたのがいつだったかも憶えていない。たいぶ前だったと思うわ。間違いなく彼女は今、その当時よりすぐれた選手になっているでしょう」とビーナスは言う。「そして私も、よりすぐれているよう祈るわ」。(C)AP