「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)のシングルス2回戦で、ジョアン・ソウザ(ポルトガル)は3月12日、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)のシングルス2回戦で、ジョアン・ソウザ(ポルトガル)は3月12日、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦し、接戦の末に勝利を手にした。スコアは7-5、5-7、6-4、試合時間は2時間22分だった。

A.ズベレフは、現在、ランキング5位で次世代のNo.1候補筆頭格。長身から繰り出す高速サービスと伸びのあるフォアハンドを武器にしている20歳の選手で、今大会のシード順位は4位となっている。

一方のソウザは、高いストローク力を持ち、総合力で戦うタイプで、現在のランキングは85位となっている。

第1セットは、中盤まで大きな動きはなく推移。A.ズベレフとソウザはともに、自身のサービスゲームをキープしながら、相手の隙を窺う格好となった。

まずリードしたのはA.ズベレフ。3-2で迎えた第6ゲームで、ソウザのサービスに食らいついた。A.ズベレフが2ブレークポイントをつかみ、そのままブレークに成功。4-2と1ブレークアップのリードが、A.ズベレフのものになった。

しかし、ソウザが終盤で巻き返す。第9、11ゲームで連続でブレークに成功し逆転。続く12ゲーム目の自身のサービスゲームをキープして、ソウザが第1セットを取得した。

第2セットはお互い自身のサービスゲームを譲らない展開のまま5-5に。ただ、A.ズベレフは、自身のサービスをキープすると、第12ゲームでようやくソウザのサービスをブレーク。第2セットを奪い返した。

勝敗を分ける第3セットには、両選手ともにキープで滑り出した一方で、序盤からゲームが動いた。

第4ゲームに入ると、A.ズベレフが、ソウザの2度のボレーミスなどで、3ブレークポイントを握るチャンスを迎えた。ソウザはサービスウィナーで1ポイントを逃れたものの、続くポイントでA.ズベレフの守備を崩せずに、アウトミス。A.ズベレフが、大きな1ブレークアップリードの3-1とした。

しかし、ソウザは、1ブレークを返してイーブンで迎えた4-4で、勝機をつかんだ。ストロークの打ち合いから、短くなったA.ズベレフのストロークに対して、コースをついてボレーでポイントを取得したほか、ソウザは相手のミスのほか、カウンター気味のパッシングで2ブレークポイントを握った。ソウザは、このチャンスでブレークすると、続くサービスゲームをキープして、勝利を決めた。

ソウザは次の試合で、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はメキシコの大会でデル ポトロとの試合中のアレクサンダー・ズベレフ

(Photo by Hector Vivas/Getty Images)