「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)の2回戦でダニエル太郎(日本/エイブル)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)が対戦。7-6(3)、4-…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)の2回戦でダニエル太郎(日本/エイブル)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)が対戦。7-6(3)、4-6、6-1でダニエルがBIG4のジョコビッチを撃破する大金星をあげた。試合時間は2時間29分。

セットカウント1-1で迎えた第3セット第1ゲーム、いきなりデュースまで持ち込まれてダニエルにピンチが訪れる。しかし、アドバンテージを取った後、ここでドロップショットをダニエルが放つと、ジョコビッチのリターンはネットを越えることができなかった。リードを作れないジョコビッチはいらついたように2度ラケットを足にぶつけ、大声で叫んでいた。

そして今度は第2ゲームで40-15とダニエルにチャンスが訪れる。しかしジョコビッチの多彩なショットでデュースになり、4度のデュースの末にダニエルの強烈なリターンショットがネットを越えられず、ブレークすることができなかった。

第4ゲーム、再びダニエルに40-0とチャンスが訪れる。そして20回を越える長いラリーの末、ブレークに成功する。最後はジョコビッチが諦めたかのようにボールを追いかけず、ボールに背を向けた。

続く第5ゲームをキープしたダニエルはゲームカウント4-1とBIG4相手にリードを保つ。ジョコビッチは気温27度という暑さのせいか、ボールを追いかけきれないシーンが目立つようになっていた。

第6ゲーム、疲れの見えてきたジョコビッチに対し、40-15と2つのブレークポイントを握る。ここでジョコビッチがダブルフォルトとなり、ゲームカウント5-1、ダニエルのサービング・フォー・ザ・マッチとなった。

そして第7ゲーム、落ち着いてプレーするダニエルに対し、ジョコビッチも粘る。しかし、最後はジョコビッチのショットが大きくアウトになり、ダニエルが6-1で第3セットを取り、ジョコビッチを撃破した。

最後のショットがアウトになった瞬間、ダニエルは思わずかがみ込んで勝利を噛みしめていた。(テニスデイリー編集部)

※写真はジョコビッチを撃破したダニエル太郎(1回戦のときのもの)

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)