スペイン代表がラグビーワールドカップ2019日本大会への出場権獲得に大きく近づいた。地元マドリードで3月11日、ヨーロッパ最終予選の7戦目でドイツ代表と対戦し、84-10で大勝。12トライを挙げてボーナスポイントも獲得し、6勝1敗(総勝点…

 スペイン代表がラグビーワールドカップ2019日本大会への出場権獲得に大きく近づいた。地元マドリードで3月11日、ヨーロッパ最終予選の7戦目でドイツ代表と対戦し、84-10で大勝。12トライを挙げてボーナスポイントも獲得し、6勝1敗(総勝点26)となった。

 現在、ルーマニア代表が6勝2敗(総勝点29)で首位に立ち、11日の試合でスペインが負ければルーマニアのワールドカップ日本大会出場が決まるところだったが、これで逆王手。ルーマニアはすでに全日程を終了しており、スペインが3月18日にブリュッセルでおこなわれるベルギー戦に勝てば、“ロス・レオネス”の愛称で知られる男たちが1999年大会以来、20年ぶり2回目のワールドカップ出場となる。

 ヨーロッパ予選1位チームは、本大会でアイルランド、スコットランド、そして日本と一緒のプールAに入ることになっており、スペインがこの組に加わることが濃厚となった。
 大方の予想では、予選ファーストレグ(ヨーロッパ・チャンピオンシップ2017年大会)首位で、ワールドカップ過去8大会すべてに出場しているルーマニアが本命視されていたが、ルーマニアは昨年2月11日にドイツに38-41で敗れ、今年2月18日にはスペインに10-22で屈し、痛恨の2敗目を喫していた。

 マドリードで1万5000人の観衆が見守るなか6年ぶりにルーマニアを倒し、日本行きを決めるレースで優位に立っていたスペインは、切符獲得まであと1勝となった。3月5日に発表されたワールドラグビーランキングは、スペインが19位で、最終戦の相手となるベルギーは25位。過去の対戦成績はスペインが13勝1敗1分と大きく勝ち越している。昨年3月にマドリードでおこなわれた試合では、ホームチームのスペイン代表が30-0で快勝だった。

 日本代表と一緒のプールに入るのは、ルーマニア代表か、それともスペイン代表か。3月18日に決まる。