昨年の「ウィンブルドン」以来、肘の痛みでツアーを欠場し、その後復帰した「全豪オープン」では4回戦で敗退した後、右肘の痛みをなくすため"ささやかな医療介入"を受けていたノバク・ジョコビッチ(セルビア)。開催中の「男子テニスATPワールドツアー…

昨年の「ウィンブルドン」以来、肘の痛みでツアーを欠場し、その後復帰した「全豪オープン」では4回戦で敗退した後、右肘の痛みをなくすため"ささやかな医療介入"を受けていたノバク・ジョコビッチ(セルビア)。開催中の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/本戦3月8~18日/ハードコート)に13回目の出場となった第10シードのジョコビッチは、ATP(男子プロテニス協会)のインタビューに答えた。

「全豪オープン」以来の公式戦に出場することについて「『全豪オープン』の後で手術を受けて、まだそれほど時間が経っていないが、とても順調に回復しているから、できるかぎり健康な状態でこの大会をスタートして、そこから積み上げていければと思う」と話す。

2016年にミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と決勝を戦い5度目の優勝を果たしたジョコビッチは、昨年ディフェンディング・チャンピオンとして出場した。しかし4回戦でニック・キリオス(オーストラリア)戦で敗退した。「これまでここではいい結果を残せてきたから、大好きな大会だ」とインディアンウェルズの印象を語るジョコビッチは、「手に入れたいのは、あの自信を取り戻すこと、コート上のあのリズムを取り戻すことだけだ。この9か月で4試合しかプレーしてないから、痛みを感じずにまたプレーするのを楽しみにしている」と、痛みから解放され、プレーが出来ることを喜ぶ。

試合について「もちろん、期待の面ではこれまでとは違う。去年や一昨年に出場した時みたいな感じではない。今年はランキングのせいだけじゃなく、まったく試合をしていなかったから、その意味で本当に違う。目標が少し違う。それでも、コートに出れば、勝負の始まりだ。ベストを尽くして勝ちたい」。

ジョコビッチの初戦は、世界ランキング109位のダニエル太郎(日本/エイブル)との対戦で、11日(日本時間12日)スタジアム1の第2試合で行われる予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は手術後に公式戦復帰となるジョコビッチ(「全豪オープン」のもの)

(Photo by James D. Morgan/Getty Images)