フランス・パリで行われている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の8日目、男子シングルス4回戦。 フランス勢唯一の生き残りである第9シードのリシャール・ガスケ(フランス)が13回目の全仏オープンで、初めて準々決勝に勝ち進ん…

 フランス・パリで行われている全仏オープン(5月22日〜6月5日)の8日目、男子シングルス4回戦。

 フランス勢唯一の生き残りである第9シードのリシャール・ガスケ(フランス)が13回目の全仏オープンで、初めて準々決勝に勝ち進んだ。

 この日の相手となった第5シードの錦織圭(日清食品)は、パリのアウェーの雰囲気の中、終始戦いづらそうに見えた。

 熱狂的な観衆はポイントの間に「アレー、リシャール!」とチャントを繰り返したが、しかし、この声援もいき過ぎた場面があり、プレー中の雑音で集中力を乱したガスケが「うるさい!」と叫ぶこともあった。

 ガスケは、雨での中断にも気持ちを切らすことなく、6-4 6-2 4-6 6-2で勝利を収めると、レッドクレーの上に大の字で横たわった。

 「今日の観衆は僕にたっぷりプレッシャーをかけてくれたね。でもそれがよい方向に働いたよ。ここはフランス人選手にとって世界一の舞台なんだ」と喜びを表現した。

 ガスケは準々決勝で、第2シードのアンディ・マレー(イギリス)と対戦する。二人の対戦成績はマレーから8勝4敗(不戦勝を含む)で、2012年から15年のパリ室内までマレーが5連勝中だ。(C)AP(テニスマガジン)