ATP(男子プロテニス協会)によると、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)に出場する第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が記者…

ATP(男子プロテニス協会)によると、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~18日/ハードコート)に出場する第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が記者会見に臨み、大会への意気込みなどを語った。

昨シーズン目まぐるしく活躍したズベレフは、20歳で早くも「ATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」と「ATPワールドツアー マスターズ1000 モントリオール」を制し、周囲からグランドスラム優勝と世界ランク1位の大きな期待がかけられている。「みんながグランドスラムの話をするけれど、僕はマスターズ1000の大会で2度優勝しているから、大きなトーナメントで勝つのになにが必要か、そういう大きなトーナメントでトッププレーヤーを倒すのになにが必要かを知っている。ローマでノバク・ジョコビッチ(セルビア)、モントリオールでロジャー・フェデラー(スイス)と決勝で戦って優勝した。あの2試合は、彼らにとっても重要な試合だったから大きな勝利だったよ」と、当時を振り返りつつトーナメント出場のあり方を述べた。

今年初のグランドスラム「全豪オープン」ではチョン・ヒョン(韓国)と3回戦で対戦し、フルセットの末敗れた。この敗退に驚いた人も少なからずいたが、ズベレフ自身は冷静だった。「僕はオーストラリアでいいプレーをしたと思う。相手は非常に強いチョン・ヒョンだった。彼は自信に満ちあふれ、いい感覚でプレーする選手だから。僕にとってより重要なのは、そういう試合で自分のベストのプレーをすることで、結果はあとからついてくると思う」と分析する。その後出場した「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」では準々決勝まで進んだ。フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に負けたが、自信が持てるレベルでプレーが出来たという。

さらにズベレフは、これまで公式戦3大会しか出場していないことに触れ、「今年はまだ始まったばかりだと感じている。僕にとっては、ここからが本当のシーズンの始まり」と話す。「インディアンウェルズは最初のマスターズ1000の大会であり、ATPツアーの最初の大きな試合でもある。この大会でもすごくいいプレーができると感じているし、誰とでも対戦する準備が整っていると思う。これが、僕にとって大きな大会に出場する際に一番重要なことなんだ」。

ズベレフの初戦は、ミカエル・ユーズニー(ロシア)とジョアン・ソウザ(ポルトガル)の勝者となる。「用意は出来ている」というズベレフの活躍に期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は優勝を狙うアレクサンダー・ズベレフ(「ホップマンカップ」のときのもの)

(Photo by Paul Kane/Getty Images)